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2002年秋、山野井泰史は、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンに単独登頂後、下降中嵐につかまり、妻・妙子とともに決死の脱出を試みて奇跡的に生還した。 この衝撃的な生還を機に、自らのクライミングの半生を振り返り、難ルートから挑んだ高峰への思いを綴る。 すさまじい登攀への思いと「日常」の生活も著わした、氏の再起への物語でもある。 2004年に刊行された書籍の文庫版を電子化しました。
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Posted by ブクログ
最後のギャチュン・カンは、まるで新田次郎さんの山岳小説を読んでいるような臨場感でした。これが自伝なのが凄いです。「不死身だったら登らない。どうがんばっても自然には勝てないから登るのだ」人間は弱いが故に、山に登るのかもしれませんね。あまり知らなかった山野井さんを垣間見られた一冊でした。
あたかも自分が世界の壁を挑戦して生きているような気分にさせられる。 人生全てを山にかけて生きる。結婚も生活すらも全て。山で過ごしたい、登っていないと生きていけないという価値観も自分ももちあわせている想いそのものだった。 ギャチュンカン北壁の生還記録。ただ運が良かった訳ではなく、凍傷になろうとも技術を...続きを読む駆使し、残った体力を絞り出しての生還。彼らだから生還したと思った
壮絶のひとこと。日本を代表する偉大なクライマーであり、数少ない真の冒険者。こんな人間が時代に一人くらいはいないと世の中つまらない。
極限のクライマー
ギャチュンカンの出来事は知っていたけど、改めて読むと壮絶すぎて、他のアルピニストが皆ただのハイキングに見えてくる。
書くことはあまり好きではない作業とのことですが、このような記録を残していただきありがとうございます。 挑戦を続ける方の、このような文章を読めることに感謝です。
やっぱりちょっとスゴすぎる。読みながら風が強まり、気温は下がり、酸素が薄くなる思いだった。最終章「生還」の後半はずっと鳥肌。まったく大げさでなく淡々と書いているのに、あまりにも恐ろしい状況がリアリティを伴って迫り、そこから生きて帰る信じられない精神力に胸を締め付けられる。こんな世界があって、こんな世...続きを読む界を自分と同じ人間が経験しているんだと。そして今もなお挑戦を続ける。奥さまも含めてまさに彼らこそが子どもたちや我々に夢を与えてくれ、尊敬に値する生き方をしている人だと思う。 高所恐怖症の私は、なだらかな丘からの絶景をのんびり楽しむことにします。
山野井泰史氏は、登山好きな人なら多くの人が知る日本というか世界を代表するクライマー。テレビの情熱大陸で紹介されたことがあり、動画検索してまずはどんな人かを知ってもいいかもしれない。妻の妙子氏も世界的なクライマーであり、夫婦2人で難所にアタックしている。 夫婦共に、手足の指の多く(妙子氏はほとんど全...続きを読む部)を凍傷で切断しているのだが、特にその原因になったのが、2002年ギャチュン・カン北壁へのアタック。その様子は、沢木耕太郎「凍」にも描かれていた。「凍」で私が印象に残っているのが、8000mに迫らんとする断崖絶壁でロープをブランコのようにして夫婦2人耐え忍んだ情景。 本書ではその、凍傷で指を失ったアタックの様子を本人、一部は妙子氏の記述を交えつつ知ることができる。 なんつーか、ギャチュン・カン北壁へのアタックも、妙子氏の調子が上がらず、「降りる」といっても泰史は普通に頂上までのアタックを続行するし、雪崩にあって妙子氏が落下したなかで、泰史は助けに向うわけだが、目も見えなくなるわ、厳寒の中で指先で岩肌を探るために既になるわ、ともう読んでいられないような記載が満載で、心臓に悪いったら。 絶壁を降りきった後も、仲間の居るキャンプまでは氷河上を延々と歩く必要があった。食事も殆ど出来ず、体力は限界な中、最後に泰史は歩みの遅い妙子氏を置いてキャンプまで先行することを決め、生きて再会できるかわからない妻の写真を撮る。2人とも生きていることを知って読んでいるはずなのに、本当に大丈夫なのかという気持ちが頭を離れない、そんなギャチュン・カンのアタックが最終章。 他の章でも泰史氏のほとんどがソロ(単独)で難所へのアタックをする中での氏の思考過程やら、名クライマーならではの技術的記載などがあって、時折読むのが辛くなりつつも夢中で読めるのが本書である。 泰史氏は、山で死ぬことが出来たら後悔しないようだが、頼むから死んでほしくないと、一読者として強く思う。
国内最強のクライマー山野井泰史。ギャチュンカンの単独登頂で両手両足合わせて10本の指を失う。その登山を「最高の登山だった」と言い切る彼は、自身の言うように、「山で死ぬことを許された」男だろう。ちなみに同行した奥さんはこの登山で18本の指を失っている。それでもいまだ山に登り続けている。
クライマー山野井康史さんのエッセイ 沢木耕太郎の「凍」のモデル。 名誉や名声ではなく、真摯に生きることをたんたんと続けている。パートーの妙子との関係も爽やかに描かれている。 山に登ることのヒリヒリするような感覚が誠実に書かれていて、感動した。とりわけ第七章 生還は、息詰まるような困難な下山の様...続きを読む子に改めて感動した。 心に残った言葉 下降するにつれて緊張感が緩みだし、同時に悲しさが湧いてきた。...,,.,. はたして人は大きな夢を現実にした瞬間が最も幸せと言えるだろうか。僕は上に向かって前進しているときが、一番幸せのようなきがしてならない。
山野井夫妻の山への純粋な思いが詰まった一冊。私のような俄かクライマー登山好きには到底計り知れない極限世界での体験が凝縮されているが、著者の訥々とした語り口に「孤独と興奮と絶望と冷静さ」がにじみ出ていて読んでて震えが止まらなかった。最近読んだノンフィクションでは群を抜いている。ありがとう、山野井さん。...続きを読む「出来そこないの君たちに僕が正しい生き方を教えてあげよう」という横柄極まりない自己啓発本ではなく、こういう本が多くの人の手に届きますように。
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