さよなら妖精

さよなら妖精

799円 (税込)

3pt

【注意】この作品はiOSとAndroidでのみご覧いただけます。

一九九一年四月。雨宿りをする一人の少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国したとき、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶の中に――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。著者の出世作となった清新なボーイ・ミーツ・ガール・ミステリ。

...続きを読む

さよなら妖精 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月15日

    「王とサーカス」を先に読んでいたので、
    思ったより雰囲気がよくて、青春ものでびっくり。
    大刀洗万智の青かったころ。

    ユーゴスラビアから来た謎の女の子マーヤ。
    マーヤの天真爛漫さと、ユーゴスラビア情勢の不穏さが比例していく対比が見事。
    マーヤはどこに帰ったのか?をめぐるミステリ。

    いかにも日本の男...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月15日

    面白かったです。終盤にかけて不穏な空気が流れ始め、想像しうる最悪のオチで終わります。古典部が好きな方には雰囲気的に刺さるかと思いますが、まあ真っ暗ですね。本当に。
    誰もこの結末を変えられないのもまた皮肉なモノですよね…

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月24日

    再読。守屋と同い年のときに読んでとても重い衝撃を受けた記憶が生々しいけど、その頃に比すると十分に歳を取った今読んでも、ショックが大きい。

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月17日

    古典部っぽい雰囲気だなーと読み進めていったら、思いの外、辛いお話だった。でもきっとこの話は、作り話だけど作り話じゃなくて、今もどこかの国でさよならしていく人がいる。もしそれが友達だったら??……辛いけど心に残る一冊でした。

    0
    購入済み

    1度読んだら忘れられない本

    2020年08月19日

    生きているう内にこの本を読めて良かったと思う

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    マーヤとの出会いと思い
    彼女の祖国で戦火が始まった帰国後に、彼女の消息を心配する主人公は、その思い出と共に、彼女の無事を祈り推理する
    平和な日本とマーヤの祖国との違いに、何かをしなければとの思いを持つであろうことも共感する
    米澤穂信の初期作のようだか、最近の黒牢城や、可燃物よりもずっと好き

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月27日

    ミステリーというより青春小説。
    ユーゴスラビアについてめちゃくちゃ勉強になった。
    ソ連が崩壊したあと、東欧のほうで小さな国が沢山生まれた…というより元に戻った。私が生まれたときには既に“ソ連”の一部だった土地は本当は別の国だったのだと初めて知った。
    ところが、ユーゴスラビアではそれから激しい内戦が始...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月24日

    当時小学生だったから何も深く考えずにいたけど、クロアチア人が立て続けに数人編入してきたのはこういう事情があったんだと今更ながらに思いながら読んでました。(ちなみに日本ではなく海外におりました)
    今のウクライナの情勢も相まって、まさに今読んでよかったと思った1冊です。
    描写される90年代初頭の雰囲気も...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月05日

    平和で退屈な日常に突然訪れた遠い国からやってきた少女との出会い。
    ニュースでしか聞かない国ユーゴスラヴィアから来た少女との出会いで急に身近になる外国。
    日常の謎解きはこの著者らしく、理屈っぽくて、やっぱりちょっとよくわからないとこが多かったけど、
    外国の人から見た日本はどう見えるのか、
    ユーゴスラヴ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月13日

    思い違いと思い込み。
    気づかなかった想い、気づかないフリをされた想い、理解した時にはもう遅かった想い。
    "間違ったと言ってくれた方が、ずっと楽になるのに"
    青春時代の思い上がった全能感とか、すれ違いとか、そういう苦い記憶が蘇るようだった。

    0

さよなら妖精 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

さよなら妖精 の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

米澤穂信 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す