土下座奉行

土下座奉行

737円 (税込)

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土下座は屈辱にあらず、悪を斬る正義の剣だ!

廻り方同心・小野寺重吾は、ただならぬものを見てしまった。
昼下がりの北町奉行所で土下座をする、牧野駿河守成綱の姿だった。
土下座相手は三十代半ばの侍で、身なりからしてどこぞの用人あたりであろう。
歳といい、武士としての格といい、奉行よりうんと下のはず。
しかし、重吾は、
(……なんと、きれいな土下座であろうか)
風で桜の舞い散る中、奉行の姿に見惚れていた。
まるで茶道の名人か、あるいは剣の達人のする謝罪ではないか、と――。
小悪を剣で斬る同心、大悪を土下座で斬る奉行の二人組が、江戸城内の派閥争いがからむ難事件「かんのん盗事件」「竹五郎河童事件」に挑む!
そして、いま土下座の奥義が明かされる!!

小野寺重吾……北町奉行所の廻り方同心。あだ名は「しゅうとめ重吾」。
牧野駿河守成綱……北町奉行。江戸城内で「どげざ駿河」と呼ばれる。
八重……重吾の妹。「黙っていれば小町」と囁かれるほどの美形。
遠山左衛門尉景元……南町奉行。人呼んで「いれずみ金四郎」。
財前孝三郎……南町奉行所の廻り方同心。周りは「花がら孝三郎」と呼ぶ。
夜目鴉の菊……関八州を股にかけた大盗賊。

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土下座奉行 のシリーズ作品

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  • 土下座奉行
    737円 (税込)
    土下座は屈辱にあらず、悪を斬る正義の剣だ! 廻り方同心・小野寺重吾は、ただならぬものを見てしまった。 昼下がりの北町奉行所で土下座をする、牧野駿河守成綱の姿だった。 土下座相手は三十代半ばの侍で、身なりからしてどこぞの用人あたりであろう。 歳といい、武士としての格といい、奉行よりうんと下のはず。 しかし、重吾は、 (……なんと、きれいな土下座であろうか) 風で桜の舞い散る中、奉行の姿に見惚れていた。 まるで茶道の名人か、あるいは剣の達人のする謝罪ではないか、と――。 小悪を剣で斬る同心、大悪を土下座で斬る奉行の二人組が、江戸城内の派閥争いがからむ難事件「かんのん盗事件」「竹五郎河童事件」に挑む! そして、いま土下座の奥義が明かされる!! 小野寺重吾……北町奉行所の廻り方同心。あだ名は「しゅうとめ重吾」。 牧野駿河守成綱……北町奉行。江戸城内で「どげざ駿河」と呼ばれる。 八重……重吾の妹。「黙っていれば小町」と囁かれるほどの美形。 遠山左衛門尉景元……南町奉行。人呼んで「いれずみ金四郎」。 財前孝三郎……南町奉行所の廻り方同心。周りは「花がら孝三郎」と呼ぶ。 夜目鴉の菊……関八州を股にかけた大盗賊。
  • 土下座奉行 どげざ禁止令
    803円 (税込)
    武士の究極奥義禁止に絶体絶命の危機が!? いまや大岡越前の名裁きを超えると評判の高い「どげざ裁き」。 町人から拍手喝采を浴びる町奉行の牧野成綱だったが、なんと土下座禁止の命が下ってしまう。 敵対する老中の水野忠邦と阿部正弘の嫌がらせに絶体絶命の牧野。 今日のお白洲は「三方一両損」ならぬ、「三方一どげ損」で、紙一重の落着に導いたはいいが、すぐさま最大の危機が町奉行所に襲いかかる。 江戸市中に阿片が出回っているというのだ。 南北町奉行所総出で探索する中、同心の小野寺重吾は、「げんこつ咲く良」と呼ばれる喧嘩娘に出会う。 阿片事件の鍵を握っているらしい彼女は一体何者なのか? 気炎万丈の剣戟捕物、再び参上! 小野寺重吾……北町奉行所の同心。あだ名は「しゅうとめ重吾」。 牧野成綱……北町奉行。江戸城内で「どげざ駿河」と呼ばれる。 咲く良……弱きを助ける美人喧嘩娘。「げんこつ咲く良」が通り名。 八重……重吾の妹。「黙っていれば小町」と囁かれるほどの美形。 遠山景元……南町奉行。人呼んで「いれずみ金四郎」。 財前孝三郎……南町奉行所の廻り方同心。周りは「花がら孝三郎」と呼ぶ。 夜目鴉の菊……関八州を股にかけた元大盗賊の老女。
  • 土下座奉行 どげざ忠臣蔵
    続巻入荷
    781円 (税込)
    最強にして最恐!? 土下座の好敵手現る! 江戸は弘化年間、徳川十二代将軍家慶の治世。 千代田城「松の廊下」で、土下座奉行こと牧野成綱は行く手をはばまれた。 はばんだのは、老齢白髪の吉良義房。幕府の儀式典礼を司る高家の主だ。 牧野の作法が礼を失しているというではないか。 吉良にとがめられ、進退きわまった牧野は、必殺技の「土下座」を繰り出す――。 一方、江戸の道ばたでは、人を斬る「辻斬り」でもなければ、金品を奪う「辻盗人」でもない、奇妙な悪事が流行り、町人を震え上がらせていた。 探索に奔走する同心の小野寺重吾の前に、美貌な若侍の吉良桔梗之介が現れ、事態はとんでもない方へ……。 意気衝天の剣戟捕物、みたび見参! 小野寺重吾……北町奉行所の同心。あだ名は「しゅうとめ重吾」。 牧野成綱……北町奉行。江戸城内で「どげざ駿河」と呼ばれる。 咲く良……弱きを助ける美人喧嘩娘。「げんこつ咲く良」が通り名。 八重……重吾の妹。「黙っていれば小町」と囁かれるほどの美形。 遠山景元……南町奉行。人呼んで「いれずみ金四郎」。 財前孝三郎……南町奉行所の廻り方同心。周りは「花がら孝三郎」と呼ぶ。 夜目鴉の菊……関八州を股にかけた元大盗賊の老女。

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土下座奉行 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    土下座奉行に同心のしゅうとめ重吾。幕末の江戸を舞台に駿河の守の土下座の作法が冴えわたる。バッタの土下座、蜘蛛の土下座と土下座も奥深い。

    0
    2024年02月12日

    Posted by ブクログ

    ほんわか温かいストーリーが多い伊藤尋也さんの新作。
    その名も「土下座奉行」
    ペリー提督との直談判に、当たった実在の人物であるらしい。

    土下座には三つの土下座がある。

    颯爽とした切れ味鋭い土下座とは?

    0
    2023年10月11日

    Posted by ブクログ

    小説では、歴史上の人物が、その都度違った描かれ方をされているけれど、遠山金四郎がこれ程ひどい悪役になっているのには、びっくりした。

    0
    2023年05月28日

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