わが母の記 花の下・月の光・雪の面

わが母の記 花の下・月の光・雪の面

946円 (税込)

4pt

4.0

80歳の母を祝う花見旅行を背景にその老いを綴る「花の下」、郷里に移り住んだ85歳の母の崩れてゆく日常を描いた「月の光」、89歳の母の死の前後を記す「雪の面」。 枯葉ほどの軽さのはかない肉体、毀れてしまった頭、過去を失い自己の存在を消してゆく老耄の母を直視し、愛情をこめて綴る『わが母の記』三部作。〈老い〉に対峙し〈生〉の本質に迫る名篇。ほかに「墓地とえび芋」を収録。

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わが母の記 花の下・月の光・雪の面 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2016年03月09日

    「わが母の記」には、著者が老耄の母への思いを記した「花の下」「月の光」「雪の面」の3編を収録しています。

    著者には、『しろばんば』『夏草冬濤』『北の海』という自伝的小説があり、それらでは著者の母は七重という名前で登場しています。おぬい婆さんと激しくやり合っていた気丈な著者の母が、若い頃へ向かって記...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年04月13日

    とにかく切ない。家族の老いと死について、考えずにはいられなくなる。
    老いていく母親を見つめる作者もすでにこの世の人ではないんだと思うと、不思議な感慨があります。

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    Posted by ブクログ 2012年03月13日

    少しずつ衰えていく93歳の母の世話をしています。今までは 同じ事を聞く母にいらだっていましたが、この本を読んで 優しく接することができるようになった自分を感じています。老いて死んでいくって こういう過程を経るのが 幸せかも・・・と思うようになりました。

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    Posted by ブクログ 2012年01月14日

    2012年、初読みですw 今春、映画が公開されるので、原作をと思って読んでみました。本題の三部作は澄明な私小説ですが、ほかに収録されていた短編「墓地とえび芋」が、なかなかよかったです。今までに読んだことあったかな・・・?「氷壁」は読んだかも。今年は、現代小説でないものも、読めるといいなぁ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    作者の母が老いで弱っていく様子をつづった作品.「老い」はどのように人を変えていくのか,その一端を見ることができる.いつかは自分にも迫ってくるものだし,身内にも迫ってきているものだし・・・考えさせられます!

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    Posted by ブクログ 2013年01月12日

    介護の段階で誰もが感じる気持ちの移り変わりを描いた作品。最初の話で推測したことが、後になって、こうだったんじゃないか、という分かったり。別の次元で生きていたのかな、お母様は。

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