海猫(下)
  • 最新刊

海猫(下)

616円 (税込)

3pt

広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから18年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。女三代の愛を描く大河小説、完結篇。

...続きを読む

海猫 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 海猫(上)
    572円 (税込)
    女は、冬の峠を越えて嫁いできた。華やかな函館から、昆布漁を営む南茅部へ。白雪のような美しさゆえ、周囲から孤立して生きてきた、薫。夫の邦一に身も心も包まれ、彼女は漁村に馴染んでゆく。だが、移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟広次の、まっすぐな気持に惹かれてゆくのだった――。風雪に逆らうかのように、人びとは恋の炎にその身を焦がす。島清恋愛文学賞受賞作。
  • 海猫(下)
    616円 (税込)
    広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから18年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。女三代の愛を描く大河小説、完結篇。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

海猫(下) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年04月29日

    北海道ならではの文学があると思う。そしてそれは女性作家によって紡がれる系譜のような気がする。たとえば、三浦綾子、桜木紫乃といった作家たち。そして谷村志穂もその系譜に連なる人物ではないだろうか。北国を舞台にしたどこか現実と隔絶したように(関東生まれ関東育ちには)感じられる物語。上下巻からなる『海猫』も...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年06月11日

    大沼ワルツがよかったので これも買ってみたんだけど 面白かったー。映画になってたなんて知らなかったなぁ。
    このストーリーじゃ やっぱり広次の方が惹かれるよなぁ。男気があって気持ちが優しくて
    頼もしくて。
    でも薫も邦一も だれのことも心から愛してないように思えて仕方ない。それぞれが強い愛を貫いて この...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年09月23日

    函館から漁師町の南茅部に二十歳で嫁いだ薫を中心とした、女三代の大河小説的物語。
    ロシアの血を引き、美しすぎるゆえ孤立してきた薫。邦一という漁師の男と出逢い結婚して子どもももうけるが、数年後、薫の運命の歯車が狂い出す。
    上巻は薫、下巻は薫の二人の娘が中心となった小説。

    解説で小池真理子さんが「色香に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月04日

    薫と広次にもう少し幸せな時間を与えて欲しかった。こんな展開になるんじゃないかとちょっと予想していたけどあまりに哀しい終わり方でちょっと淋しかったです。

    しかし物語自体はタミがすごくいい亡くなりかたをしたのがよかった。

    しかしこんなに繊細で、ダイナミックで、冷たくて、情熱的な作品に出会うことはなか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年12月06日

    下巻は薫が二人目の子(邦一の子供として生んだが、実は広次の子)を出産し、美哉となずけたところから始まった。
    出産後、夫婦の仲はますますぎくしゃくし、薫は邦一の愛を恐れるようになり、離婚も考える。だが邦一の執着は益々ひどくなり、ついには柱にロープでしばられ監禁されるしまつ。
    それをしった広次は薫と二人...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年11月20日

    広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    一気読みっ!!!!
    主人公の女の人の人生を綴った小説なのかと思っていたら、そうじゃなくて女3世代の話でした。
    それに気づいたとき、あれ?と、ちょっとガッカリしたんだけれど、アタシが愚かでした。いや〜久しぶりに本を読んで泣きました。
    面白かったものばかりここに書くからどれも面白かった!って書くことにな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年04月13日

    物語は意外な展開を迎え、娘たちを中心に進んでいく。
    基本的には環境は変わっていないけれど、年月の流れが人々を穏やかにしていくのだろうか。
    過去を振り返らずに生きていくことは結構しんどい。
    振り返っても、もっと苦しいような気がしている。
    だけど、もがきながら生きていくしかない。そういったメッセージがこ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年12月18日

    3代に渡る女性の人生を描いてますが、重点を置かれていた薫よりも、その母である粋で気丈なタミに一番惹かれた。
    薫の話では漁村が、娘の美輝、美哉の話では札幌や函館の情景が自然に思い浮かべることができて、読み応えがあった。

    0

    Posted by ブクログ 2010年04月29日

    下巻は上巻と打って変わって、「生きる」ことの強さと悲しみを問いかける物語となっています。
    悲恋の物語には蛇足と思う人も居るかもしれない。けれど、この下巻に描かれる全てが生きるということだと思います。
    娘薫、孫娘たちの生き方すべてを見つめ続けたタミの力強さと切なさが魅力的な物語になっています。

    0

海猫(下) の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

谷村志穂 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す