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哲学はいつも,おそらく誰もが一度は考えたことがあるような問いから出発する.しかしその問いはまだ種にすぎない.種が豊かな実りの時を迎えるにはどのように考え続ければよいのか.常識から出発する,思考実験する,論理的思考を育む,哲学史との関係を捉える……,その方法,巧みなやり方を探りながら,哲学とは一体何をすることなのか,また哲学者は何を目指しているのかを,明快に描く.
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Posted by ブクログ
ひじょうにわかりやすい哲学の入門書である。薄いのですぐに読める。科学研究費という訳語を使ったので学部の学生向けでない言葉があるのかと思ったが、それはない。 学生でも読める哲学の本として推薦できるであろう。
とてもよい哲学入門だと思う。訳文もグッド。でもこういう哲学入門ってふつうの人にはおもしろいかどうかわからず、むしろ、なんかやってるうちに哲学的な問題にぶつかってみてはじめて価値がわかる、みたいなものよね。「女性」の定義の話なんかもでてきますよ。
■1032。2023.04.29。 ・現代哲学の見解を簡潔に整理しながら、著者独自の切り口でその方法論を分析し、もっと科学的なやり方を採用してもよいのではないかと提案する。
著者の立場が結構反映されている気がする。反論も提示しているのでバランスが悪い訳では無い。 あと、気に入らない哲学者への皮肉が面白い。
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