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警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事は、ふと足を止めた銀座の画廊で、作者名のない“羽衣伝説”と題された彫金を目にした。これは、別れた妻・通子の作品では!? 彼女への思いをかきたてられた吉敷は、ホステス殺しの真犯人を追いつつ訪れた伝説伝承の地で、意外にも通子の出生の秘密に行きあたる! 好評吉敷シリーズ異色のラブ・ストーリー。
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Posted by ブクログ
本書での道子の母親は30歳位との記述ですが、その後の涙流るるままにでは、確か25歳位で自殺する事になっています。 作者の思考過程の一端を見たようで興味深い一冊でした。
吉敷がやたら警察手帳を見せびらかすところは癪にさわりましたが、謎解きの部分が見事。単なる恋愛小説の延長線上だと思っていただけにハッとしてしまいました。
事件解決が軸にありはしますが、総合的に見ると、吉敷刑事が元妻道子の事を思い続けている、ラブストーリー的な作品ナリ。 「"ザ・ラブストーリー"はあまり読まないよ」って人にも、こんな作品ならイイなと。 他の吉敷刑事シリーズを複数冊読んでる方なら、みんな楽しめるはず。
吉敷竹史シリーズ。 新装版 2007年3月10日購入 新装版 2007年3月26日初読
今回起こる事件が単に吉敷刑事と加納通子とを再開させるきっかけに過ぎない事からも判るように、あくまで主題は吉敷と通子の2人の関係の修復である。 いや、正確には吉敷は通子の忌まわしい過去を取り払う憑物落しの役割を果たしている。 最近特に見かけない純愛を扱っているだけに通子の結婚恐怖症の重要なファクター...続きを読むとなっている麻衣子の自殺に関する解明が、どうも飛躍した発想に思えてならない。 非常に勿体無いと感じた。 島田氏の提唱する魅力的な謎の提示とその論理的解明が仇になってしまった。そんな印象を覚えた。
吉敷の担当する事件自体は平凡で、地道な捜査の部分以外には特に見るべき点はないという印象です。 単体でみれば完成度が低い作品なのですが、シリーズの集大成作「涙流れるままに」に繋がっていくので、避けては通れない作品です。
吉敷シリーズ。別れた妻、通子との出会いを振り返りながら、新たに通子の生い立ちを知る。シリーズなので知っておいたほうがいいかな。かなり前後して読んでますけど・・
吉敷シリーズ。吉敷と、別れた妻の通子との関係が判るというだけで、小説として面白いかどうかというと私は微妙。今後のシリーズを読み続けるためには、読んでおいた方が・・・という感じ。事件に関して洞察が深い吉敷も、女性に関して鈍すぎる・・・。
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