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「四番隊隊長、松原忠司に切腹を申し付ける」新選組副長・土方歳三はこう断罪した。鉄鉢巻をつけて大薙刀を携える様から「今弁慶」と称された松原忠司。潔く自刃しようとした瞬間、意識が途切れる――そして、目が覚めると、そこは源義経の生きる世界だった。歴史の動乱に巻き込まれた不器用な松原の生きざまを骨太に描く。
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Posted by ブクログ
篠さん新境地の歴史小説。過去の人物がさらなる過去に行く、ユニークなタイムスリップもの。〝翔ぶ〟のは新選組四番隊隊長の松原忠司、行き先は開戦直前の壇ノ浦というゾクゾクする設定で、忠司が土方歳三に切腹を迫られる冒頭から一気に引き込まれる。読み進めていくにつれて、主人公と同様、畠山重忠が救われる未来を願わ...続きを読むずにはいられなくなる自分がいた。強引な展開や辻褄合わせのないのは好感が持てたけれど、ラストはちょっとあっけなかった。
タイムスリップしたのは新撰組の松原忠司。タイムスリップ先はまさかの源平時代。松原忠司も鎌倉のあの時代のこともよく分かってないけど、タイムスリップ物として主人公がどうなるか、後の歴史が変わるかが気になり一気読み。過去に行くことで歴史を捻じ曲げ、未来を知っているからこそ、それを告げるか悩む忠司のなんと人...続きを読む間くさいことか。ってかなんのために過去に飛ばされたの??
まさに異色時代物。松原忠司については殆ど知らず先入観無しに読めた。 タイムトラベル物に有りがちな、過去で知識や武力をひけらかすような無体な展開も殆どなく、時代の流れに翻弄される訳でもなく気持ちよく読めた。 また当時の友人の先祖との出会いや繋がりも、強引さもなくすんなり入った。 薩摩島津家はこんなとこ...続きを読むろから始まっていたのね。勉強になりました。 弁慶との対戦や、義経軍としての戦いが少しあっけなかったり省略されていたのは残念。長々としてはくどかったのかなぁ。長編として読みたかったかも。 「その先が危ういと分かっていても、進むべきと思えば、俺は進む」 未来が分かった上で信念に生きる忠司、格好良いです。
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翔べ、今弁慶!~元新選組隊長 松原忠司異聞~
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篠綾子
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