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女性誌の取材で隠岐を訪れた、推理作家のチョーサクと編集者のリサは、偶然“後醍醐天皇の隠し財宝”にまつわる殺人事件を耳にする。被害者が隠し財宝を追っていたとすれば、訪れる場所は……歴史を辿って吉野へ向かう二人に迫る謎の宗教団体。チョーサクとリサは長年の友人、塔馬双太郎(トーマ)に助けをもとめ、トーマは隠岐─吉野─長野─青森を結ぶ南朝の謎を解くため、東北の奇祭「火流し」のある村へ向かった……「パンドラ・ケース」で活躍した3人が、新たな謎に挑む!
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Posted by ブクログ
取材の先で後醍醐天王の隠し財宝にまつわる情報を耳にするチョーサクとリサ。 その一方で起こる殺人事件。その関連とは・・!塔馬が見抜いた真実とは。
いわゆる歴史ミステリーは好物なのだが、本書はあまりに殺人事件がとってつけたようで、その解決もあっさりとしており今一つだった。 歴史の謎は後醍醐天皇にまつわるもので、それなりに惹きつけるものがあった。無理に現代の殺人に絡めず、じっくりと歴史の謎に取り組む方が作品として面白くなったかもしれない。
新年1本目というか、年末にはほぼ読み終えてた作品。後醍醐天皇の南北朝分断から、幻の貨幣である乾坤(けんこん)通宝をめぐる歴史ミステリ…なのかな? 部隊は島根は隠岐の島から吉野、青森、長野と後醍醐天皇の足跡を追うように進行するのだが、肝心(?)の殺人事件は、わりかし地味。そして、謎の集団による殺人を...続きを読むほのめかす言葉のみ。 登場人物は、メインがミステリ作家と歴史研究家など、2時間サスペンスドラマのような"わかりやすい"ものだし、途中で出てくる人たちも、役場の職員など傍観のしやすい立場である。 逆に言うと、傍観し過ぎて切羽詰まったところが特に無いわけで、ちょっとダラダラした印象も受けるが、最終的にも2時間ドラマのように無難にまとまっているので、非常に読みやすい作品。 まあ、あんまり残るところもなかったかも。
歴史ネタをメインに据えるのか ミステリーとしての事件要素をメインに据えるのか ちょっとどっちつかずで中途半端になってしまった印象。 とはいえ、南北朝の後醍醐天皇ネタは 昨年吉野に行ってたこともあって、 面白く読めた。 やはり苦しかったのはミステリー部分で わかりやすいトリックがあるわけでもなく ...続きを読むゴチャついた人間関係を紐解くミステリーなので 物語への引力が薄かったように思えた。
表紙の髑髏を敬遠して、これまで手を出していませんでした。 ふむ、塔馬双太郎シリーズだったのですね。 後醍醐天皇の配流先と過疎、という着眼点は面白かったけど 意外と早めにスジが読めてしまったので、その点はちょっとマイナスな感じ。 【収録内容】 序幕 一幕 長山と亜里沙、迷路への道行に出立するこ...続きを読むと 二幕 南朝の秘宝と隠岐での脅迫のこと 三幕 吉野にて後醍醐天皇の残照に出逢うこと 四幕 青森と長野の大川原の狭間に立つ塔馬双太郎のこと 五幕 迷路を解き明かす塔馬の新たな困惑のこと 終幕 <解説>井上夢人
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高橋克彦
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