敗者としての東京 ──巨大都市の「隠れた地層」を読む

敗者としての東京 ──巨大都市の「隠れた地層」を読む

1,705円 (税込)

8pt

4.0

富と人口が集中し、世界最大規模を誇る都市、東京。だがこの都市は、少なくとも三度、占領されてきた。1590年の家康、1868年の薩長連合軍、1945年の米軍によってである。凹凸をなすこの都市の地形と結びつきながら、過去の「敗者たち」の記憶は、歴史的な地層をなしてきた。縄文の古代から現代までを視野に入れ、地球史的視座と家族史的視座とを往還しながら、江戸=東京に伏在する「敗者たち」の記憶の水脈を探り当て、「勝者」であり続けようとする令和の東京とは異なる可能性を探究した、比類なき「江戸=東京」論!

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敗者としての東京 ──巨大都市の「隠れた地層」を読む のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    東京という地は少なくとも3回占領されたという整理ーー徳川家康、薩長軍、米軍ーーに基づく東京論。
    著者の親戚に安藤昇がいたということに基づくファミリーヒストリーは面白いのだけれど、前半の江戸成立にかかる論述は今ひとつかな。

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    東京の歴史を概括する内容だが、引用されている人物が多種多様で著者の視点の広さ、深さに驚いた.1590年に徳川家康が江戸へ入ったのが第1回で、1868年に薩長軍が進駐したのが第2回目、1945年に米軍が占領したのが第3回目と江戸・東京の大事件を捉えて、この都市の変革を詳細に記載している.やはり1945

    0
    2023年08月30日

    Posted by ブクログ

    東京は徳川幕府、明治政府、アメリカ進駐軍に3度敗北したのだ、というアプローチがおもしろいので読んでみた。大きな歴史を論じた後に、歴史の影に隠れた庶民の視点が入ってくるのは二面的に歴史をとらえ、さらに我が事として今の東京を見つめる契機になる。

    個人的には徳川家康がやってくるまでの東京の歴史にはいろい

    0
    2023年07月03日

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