パーク・ライフ

パーク・ライフ

468円 (税込)

2pt

昼間の公園のベンチにひとりで座っていると、あなたは何が見えますか? スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。『東京湾景』の吉田修一が、日比谷公園を舞台に男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。役者をめざす妻と上京し働き始めた僕が、職場で出会った奇妙な魅力をもつ男を描く「flowers」も収録。

...続きを読む

パーク・ライフ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月17日

    パークライフ、面白かった。
    月9ドラマの3話目くらいまでの、おしゃれで、何かが始まりそうなワクワクだけを取り出してる感。実は事の顛末とか感動的な展開とかって要らなかったのかも、とか。
    flowers のほうはそこまで。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月05日

    「パーク・ライフ」何気ない日常を綴っているように見えて、不思議と心惹かれてしまう表現が多かった。主人公のぼくが公園に座り目を見開いた瞬間、あらゆる景色が大小問わず一気に押し寄せてくる場面がある。その感覚は私が幼少期にブランコに乗りながら感じた感覚に似ており、遠い記憶がふっと呼び起こされたような不思議...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月27日

    感想
    いつもと少し違うことに挑戦。何に期待するわけでもないが朝起きるのが少し楽しくなる。いつか終わってもダメージはない。というのはウソ。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月22日

    地下鉄での出会い。実は彼女はそれ以前に公園での出会いに気づいていた。何気ない日常に公園がある。そこにいる友だちでも恋人でもない人々。スターバックスに集う人々なんて、「少し前はこんな感じだったよね」と思わせてくれる。主人公の今は別居中の先輩夫婦、職場の先輩に名も知らない公園の女性。主人公の何気ない日常...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月09日

    【再読】

    直木賞を受賞したときに読んで以来。
    そのときはただただ日常の一部をリアルに切り出した一冊だなぁと感じただけだったけど、久しぶりに読み返したらそれぞれの描写に関係性があって、その行間を想像しながら読むのまたジワジワと感じるものがあった。

    噛めば噛むほど味わいが増す一冊といったところかな?

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月22日

    生徒が「ビブリオバトルで紹介してみたい」と言ってきたので読んでみました。
    『悪人』や『横道世之介』で有名な著者が、デビュー空数年たったころに書いて芥川賞を受賞した作品です。

    文章はきれいで、(こう言っては失礼ですが)芥川賞作品としては読みやすい方だと思います。描かれている情景も、主人公の心情も違和...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    日常の中でモヤモヤとするけど、そんなに注視するわけでもないぼんやりとした心のささくれを丁寧に綴っていく。何も進まないし、解決しないが、ほのぼのと時間を潰したかのような満ち足りた退屈さがここにはあった。

    ラストにあった「よし決めた」の一言が、爽やかなワサビのような風味を生んでいる。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    芥川賞を受賞作ということで読んでみた。短い本だったので、これをもってこの読者を評するのはフェアではないとは思うが、読んだ限りよくも悪くもないといった印象。読みやすい文体かつ比喩表現のテクニックも高いが、心動くシーンは少なかったかな。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月26日

    タイトルの「パークライフ」は他の吉田作品とは毛並みが違かった
    ゆるく淡々としたややオフビートな文体は伊坂幸太郎ぽさを感じた
    洒落た会話が心地良くこんなのも書いてたんだと驚き
    登場人物のキャラクターも全員素晴らしく日比谷公園の近くに住んでる人は羨ましいなと読んでいましたがいかんせん何も起こらない(笑)...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月11日


    なんかいいなあ〜と思った。ラストシーンのよく分からなさが好き。
    そこにあるものが本当に「そこにある」状態になるのは見ている側が意識して見つめているからで、ぼくは彼女と出会う事で初めて公園を本当に「そこにある」ものに出来たのかな〜っと思った。

    flowersはずっと嫌な雰囲気で終わった。
    吉田修一...続きを読む

    0

パーク・ライフ の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

吉田修一 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す