ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
19歳になったジョン・グレイディ・コールは国境近くの牧場で働いていた。メキシコ人の幼い娼婦と激しい恋に落ちた彼は、愛馬や租父の遺品を売り払ってでも彼女と結婚しようと固く心に決めた。同僚のビリーは当初、ジョン・グレイディの計画に反対だった。だがやがて、その直情に負け、娼婦の身請けに力を貸す約束をする。運命の恋に突き進む若者の鮮烈な青春を、失われゆく西部を舞台に謳い上げる、国境三部作の完結篇。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
国境3部作完結。 ようやく読み終えたー。 馬の主人公ジョングレイディと越境のビルが同じ牧場で働いている設定、というのにまずしびれる。 ビルにとってジョングレイディは、弟のボイドと重なるところがあって、とても大切にしている。 ほかの大人たちもジョングレイディを見守っているけれど、そんな時間は長くは続...続きを読むかない。 1952年、街が大きくなって、馬と牛と共に生きてきたカウボーイが次第に行き場を失っていく時代が舞台。野生動物が追い詰められていく姿を見るようだ。 ビルが人生を穏やかに閉じられそうでよかった←それは本当にはまだ分からないけれど。
コーマックマッカーシーの小説に出演することは不幸である。不幸困難にに痛めつけられる運命はあらかじめ定められていると語られる。それは小説の中の彼らの運命であり、小説そのものでもあり、また現実である。ため息が出るほど悪い方向へ進む顚末のかろうじての救いとなるのは、老人たちの哲学である。
マッカーシーの国境三部作の最後を飾る…とは知らず、 越境を抜かしてこっちを先に読んでしまったことを後悔。 ジョン・グレイディが前作に増して、 悲しいほどまっすぐである。 彼の作品はどうも序盤からとっつきにくいのだが、 読みだすと止まらない。
ボーダー・トリロジー最終章。時代からはみ出た荒ぶる魂たちが、ピカレスクロマンの先に己の終着点を見つけて行く。大胆な省略法を活かした冒険の描出がとにかく格好いい。
ジョン・グレイディの恋は一途で情熱的で、だからこそ破滅のにおいしかしない。「すべての美しい馬」の時もそうだった。 でも、それ故に悲しいほどに光り輝いて見えるのだろう。 見守る立場のビリーは、彼にかつて亡くした弟の影を見ている。 そんなビリーが、彷徨い続けた先に、落ち着く場所を見つけられたことに小さく...続きを読む安堵した。 同じ国境三部作の、前二冊よりは会話文が多く、読みやすく感じた。 そして二人の主人公の、それぞれの結末(それがどんな結末であれ)を確認できてよかったとも思う。
国境三部作の完結編。 1作目『すべての美しい馬』の主人公ジョン・グレイディと2作目『越境』の主人公ビリーとが共演する。 物語は、二人が同じ牧場に勤めているところから始まる。気のいいオーナーの元、多くのカウボーイ仲間に囲まれて、ジョン・グレイディもビリーも平穏な生活を手に入れたかと思わせる。 しかし...続きを読む、彼らも仲間もどこか落ち着かない。本作でも三部作を通して描かれてきたテーマ、失われつつある西部がモチーフだからだ。彼ら自身、自分たちの生活はもう時代遅れになりつつあり長くは続かないだろうことを知っている。そこから生まれる何とも言えない悲哀が全体に漂っている。 話の本筋は、ジョン・グレイディが惚れた女のために、ナイフでの決闘を挑み、命を落とすという、それ自身ある意味大時代的な筋書きである。 徹頭徹尾、彼は前時代の人間であったのだ。 主人公たちの生活は失われる運命にあった。三部作を通して共通していたのは、その哀愁を、全く大衆迎合的にではなく描ききっているところであり、個人的にはそこがこの三部作の魅力であるように思う。
ジョン・グレディは、「馬」のころにもまして 厄介の種に対して熱く真っ直ぐに駆け出しすぎる 喪失から再び彷徨いにいたるビリーは 世界や運命や人間というものに巻き込まれる ジョン・グレディは、個人であり ビリーは、個人を取り巻く世界 個人をつつむ運命と人間への問いかけだった。 私は、ビリーでいたい。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
平原の町
新刊情報をお知らせします。
コーマックマッカーシー
黒原敏行
フォロー機能について
「ハヤカワepi文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
悪の法則
アメリカン・ブラッド
Xと云う患者 龍之介幻想
エンジェルメイカー
キル・リスト 上
黒い天使
シャギー・ベイン
ステラ・マリス
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲平原の町 ページトップヘ