シャギー・ベイン

シャギー・ベイン

デビュー作にして、英国最高の文学賞ブッカー賞を受賞。英語圏で100万部突破の話題作。
1980年代、英国グラスゴー。“男らしさ"を求める時代に馴染めない少年シャギーにとって、自分を認めてくれる母アグネスの存在は彼の全てだった。アグネスは、エリザベス・テイラー似の美女。誇り高く、いつも周囲を魅了していた。貧しさが国全体を覆っていくなか、彼女は家族をまとめようと必死だった。しかし、浮気性の夫がアグネスを捨ててから、彼女は酒に溺れていき、唯一の収入である給付金さえも酒代に費やしてしまう。共に住む姉兄は、母を見限って家を離れていくが、まだ幼いシャギーはひとり必死にアグネスに寄り添い──。

けっして生きる誇りを忘れなかった母子の絆を描く、
デビュー作にして、英米の文学界を席巻したブッカー賞受賞作。

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シャギー・ベイン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月19日

    作者の自伝的小説らしい。作者=シャギーではないにしろ、作者が社会的に成功しているということで、読み切れた気がする。
    子供は親を選べない。どうしようもない母親だが、最後まで見捨てなかった少年。

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    Posted by ブクログ 2023年01月02日

    分厚さの大半は「シングルマザーと自分、それを取り巻く1980~90年代の英国の荒んだ空気」
    自伝というからリアルに描かれた迫力がビンビン響いてくる。

    だが、国情の違いも加わり、共感を得、感動はしなかった。
    日本でもつとに言われるヤングケアラー。
    内容自体は古い歴史にもちょいちょい登場する、いわば小...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月02日

    イギリス・グラスゴー。日本人の私からしたら、全く知らない土地なのに、読み進めるうちに懐かしいような気がしてくる。家の中のことが近所に筒抜けで、格好なんてつけない。ただ自分のままで生きている。必死で生にしがみついている。そういう階層の人間たちが集まっている。裸で人生を進んでいる人たち。
    貧しいというこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月05日

    タイトルはシャギー・ベインだけど、本当の主人公はシャギーの母アグネス。
    貧しい肉体労働者の一人娘として生まれたアグネスは、歯並びは悪かったが、エリザベス・テーラー似の美人でスタイルも良く、言葉遣いもきれいで、ファッションセンスもあった。ハンサムではないが誠実で真面目な男と結婚。二児をもうける。
    ここ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月12日

    これはとめどもなく続くアルコール中毒者であるアグネスの生態記録、アグネスを見放せない一途に健気に寄り添う子供のシャギー、このノベルは諦めずアグネスを見守り更生させたいが出来ないもどかしいシャギーの気持ちに沿って根気よく読み続けないといけない。徒労感が残り消化不良のまま読み終える。

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    Posted by ブクログ 2022年06月28日

    シャギーの生きるイギリスの時代背景が、沈みゆく日本の姿と重なって見えた。

    母を必要とする年齢のシャギー。少し歳上の兄弟たちと母の関係性が時間と共に変化していく様子から、シャギーと母との関係の未来を予感させ、読んでいて終始切なかった。

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    Posted by ブクログ 2022年06月22日

    1980年代の英国グラスゴー。
    アグネスは新しく生まれ変わるため
    家族と共に炭鉱町へ移り住む。
    しかし、元夫に見捨てられアルコールが手放せなくなる。
    息子・シャギーには愛情を注ぐが生活は困窮していく。
    (あー、アグネス、また失敗をしちゃうのかな?
    どうか、アルコールではなく子供たちに目を向けて)
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月14日

    長い長い地獄。リアンが登場してきてくれてせめてよかった。スコットランドの宗教対立は、映画ベルファスト、それにセルティックファンダムって本、そしてpop life podcastの海外サッカー回を聴くとすごく深まると思う。

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    Posted by ブクログ 2022年07月04日

    長編の時代小説を思わせる重量感(616ページ)、勢いよくめくるとシワになりそうな薄っぺらいページの紙。聖書みたいと思ったのも束の間、中身は数々の背信行為で溢れかえっていた。

    「誇り高く、いつも周囲を魅了していた。貧しさが国全体を覆っていくなか、彼女は家族をまとめようと必死だった」
    あらすじは、主人...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年09月26日

    世のアルコール依存症に悩む人々に是非読んで欲しい凄い小説。失踪日記(吾妻ひでお)や今夜すべてのバーで(中島らも)に並ぶアル中文学の大傑作。

    主人公シャギー・ベインの母はエリザベス・テイラー似の美人。この女が主人公以上に物語の核なんだが、ちょっとしただらしない性格で、そのだらしなさからアルコールに溺...続きを読む

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シャギー・ベイン の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    早川書房
  • ページ数
    616ページ
  • 電子版発売日
    2022年04月20日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

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