中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!

中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!

1,026円 (税込)

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二〇〇九年における日本のGDPは、ほぼ五兆ドル。そして、中国・香港向けの輸出額は約一千四百十五億ドルで、対GDP比で二・七九%。
中国への輸出は日本のGDPの三%にも満たないのが現実である。
また、中国・香港からの輸入額は約一千二百三十六億ドルで、対GDP比二・四四%となっている。
したがって、日中貿易の総額は、二千六百五十一億ドルで、約百七十九億ドルが日本の貿易黒字となる。
ところで、輸出はGDPの加算項目だが、輸入は控除項目になる。
つまり、輸入金額分がGDPから差し引かれ、GDPに算入されるのは、貿易総額ではなく、「貿易黒字」になる。
よって、万が一、中国・香港との貿易が途絶した場合、日本経済の「フロー」であるGDPは、約〇・三五%減少するだけのことである。
はたして、この程度の規模で、「日中貿易が消滅すると、日本経済は壊滅的な打撃をうける!」などといえるのか、
また、こうした主張こそが、対中関係における政治判断の過ちを生む要因になる、というのが本書の主張である。

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中国がなくても、日本経済はまったく心配ない! のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あまり期待してなかったが、すごく読みやすく&わかりやすく&面白く&ためになった。如何に数字の根拠の積み上げでなく、雰囲気で世論が形成されているかがわかり、怖くなった。

    0
    2011年06月25日

    Posted by ブクログ

    イメージのみで中国依存を押し付けるマスコミの論調をデータで一蹴する爽快さもさることながら、長いエピローグに収められた中国民事訴訟法231条の実態を知るためだけにこの本を購入しても良い値打ちがあると思います。

    0
    2011年01月15日

    Posted by ブクログ

    中国経済について知りたくて読書。

    大連にいる意味を考えさせられる1冊。

    統計のマジックを上手に活用する中国とそれに踊らされる日本のマスコミ(実は分かっている?)。

    現在、反韓、反中をテーマにした記事が売れているらしい。中国在住者としては悲しいことであるが、日本も中国も大きな転換期を迎えているの

    0
    2014年01月11日

    Posted by ブクログ

    中国の経済成長がいかに見かけだけの経済成長かがわかる。中国が見かけだけの経済成長からまっとうな経済成長に転換できるか、共産党首脳部に懸かっている。彼らは自分たちの権威を守りたいからそのためには中国をハードランディングさせるわけにはいかない。ま、難しいだろうけどね。どっちにしろ、中国のどの道に進もうが

    0
    2012年01月31日

    Posted by ブクログ

    GDPが日本を抜いた中国。でもその中身は?

    「保八」に何の意味もない?

    中国が風を引くと、世界が大風邪を引く?

    ちゃんと見極めないといけない。

    私は中国はいずれ解体されるんじゃないかと思ってますが・・・

    0
    2011年11月30日

    Posted by ブクログ

    この本を手にとった時点で「中国はたいしたことはない」という論拠を得たかったのでは、というバイアスは否定できません。
    全く心配がない論拠として、
    1.日本はすでに輸出依存ではなく、別に中国がなくても国は潰れない。
    2.中国は人口が多くいかにも個人消費が底堅い感じがするが圧倒的に投資依存で、GDPに占め

    0
    2014年01月12日

    Posted by ブクログ

    中国民事訴訟法231条によって中国から出られない。
    というリスクが詳しく書かれているエピローグは必見。

    昔から中国とは政治と経済は分けての付き合いがあったと思っていたが、ついにここまで来たかという感想。
    政治的な理由よりも経済的な理由から中国へと行っていた投資も見直す時期なのだろう。

    また、本編

    0
    2011年01月11日

    Posted by ブクログ

    主にリーマンショック以降の中国経済を扱っています。最近こそ尖閣事件をきっかけに変化が見られ始めましたが、日本のマスコミは媚中派揃いで、中国を根拠もなく礼賛する報道が多いので、このような本で中国経済の実態を数値ベースで知っておく必要があると思います。
    後半は特に面白く、ほとんどギャグとしか言いようがな

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    2010年12月25日

    Posted by ブクログ

    具体的な統計資料(主にGDPに関連するもの)を使い、中国経済の実態を解説。

    中国が輸出に依拠した高度経済成長(保八)から、国内消費を中心にした高度経済成長に移行しようとしている姿。また、それが不動産投資によって支えられている実態がわかります。

    中国の不動産バブルは、いつ崩壊するのでしょうか? そ

    0
    2011年08月11日

    Posted by ブクログ

    外資系製造業に勤めているのですが、中国支社の売上は好調で私の勤務している会社では中国ビジネスのお陰で良い収益を出していると行っても過言ではありません。また日本のマスコミの報道を見ている限りでは、日本は輸出立国、中国は今や世界最大の市場で日本のビジネスは中国無くして成り立たない!と言われていて、それを

    0
    2011年07月26日

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