宵待草夜情

宵待草夜情

770円 (税込)

3pt

4.6

大正九年の東京。祭りの夜に、カフェ「入船亭」の女給・照代が殺された。着物を血に染めて店を出てきたのは、同じ店で働く鈴子。鈴子の恋人・古宮は、彼女が殺したのかと考えるが──。はかない男女の哀歓を描き、驚きの結末を迎える表題作ほか五篇。人の心の底知れぬ謎、深く秘められた情念から、予想をはるかに超える真実が立ち上がる。不朽の傑作ミステリー、待望の新装版。(解説・泡坂妻夫)

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宵待草夜情 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「戻り川心中」で美しい文章とミステリの両立に受けた衝撃再び
    繊細な文章、そしてそれによって作られる世界観が美しくて、その美しさに浸りたくて読み返しちゃう

    中でも「書きたい人のためのミステリ入門」で読書会として取り上げられていた「花虐の賦」の鮮やかさはさすが

    0
    2021年10月11日

    Posted by ブクログ

    連城ATB1位「花虐の賦」収録
     「戻り川心中」と並ぶ最高傑作集。男女の色恋を繊細かつ緻密に描き、複雑に絡み合う美しき反転の数々で読者を魅了する。「花虐の賦」はまさに至極の一作。「戻り川心中」をも凌駕する驚愕の動機と、鴇子の生き様に強く心を突き動かされる。「未完の盛装」も氏らしい超絶技巧が光る。

    0
    2021年02月06日

    Posted by ブクログ

    ミステリ短編集。どれもが男女の歪んだ愛憎物語を描いたもので、じっとりとした情念と恐ろしいとまで思えるような驚愕の真相が待ち構えています。だけどそれと同時に、どの物語もひどく情緒にあふれていて美しく感じられました。じっくりと雰囲気に浸りながら読みたい一冊です。
    お気に入りは「能師の妻」。恐るべきバラバ

    0
    2018年03月18日

    Posted by ブクログ

    女と男のカタチいろいろ。愛のカタチもいろいろ。騙し、騙されそして深みに嵌って行く。騙している時、幸せになれると信じているんだよね。その盲目的な感情が負であることに気づかずに。どんな冷静な人間でも一度「恋」に、しかも報われない可能性を秘めている「恋」に堕ちてしまうと藻掻こう藻掻こうとして、正しい判断が

    0
    2017年07月16日

    Posted by ブクログ

    先日の読書会で紹介して貰った、はじめての直木賞作家連城三紀彦さん。ミステリー短編集。時代は明治、大正、昭和、舞台は能、新劇、カフェ、クラブ。ちょっとダークな男と女の情に引き込まれました。

    0
    2020年02月22日

    Posted by ブクログ

    二人の人物の関係性に焦点を当てた作品集で、いずれも騙し絵のように、見た目とは裏腹の真相が判明する。

    「能師の妻」
    能楽師藤生信雅の死の直前に正妻となった篠と、前妻の子である貢との心理的・肉体的葛藤を描いた物語。技量は秀でているが心が伴わぬ貢がどのようにして「井筒」を見事に舞うことができたのか、貢の

    0
    2017年10月09日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んだ連城作品。大変よかったです。
    文章はクラシックな感じがしますが、わかりやすくてストーリーに深みもあって、さすがといったかんじです。

    0
    2016年09月14日

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