ジャパン・ディグニティ

ジャパン・ディグニティ

1,320円 (税込)

6pt

3.7

22歳の美也子は津軽塗職人の父と、デイトレーダーをしているオネエの弟との三人暮らし。母は、貧乏暮らしと父の身勝手さに愛想を尽かして出て行った。

美也子はスーパーのレジ係の傍ら、家業である津軽塗を手伝っていたが、元来の内向的な性格と極度の人見知りに加え、クレーマーに苛まれてとうとうスーパーを辞める。しばらくの間、充実した無職ライフを謳歌していたが、やがて、津軽塗の世界に本格的に入ることを決めた。五十回ほども塗りと研ぎを繰り返す津軽塗。一人でこつこつと行う手仕事は美也子の性に合っていて、その毎日に張りを与え始める。

父のもとで下積みをしながら、美也子は少しずつ腕を上げていき、弟の勧めで、オランダで開催される工芸品展に打って出ることに。

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ジャパン・ディグニティ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最初の方は古臭い伝統工芸に夢中で夫として、家長として不適格な父親、それについにキレる母親、田舎でさぞ生きにくいと思われるオカマの弟、そして何をやってもオドオド自信のない主人公という家族の話になんだか暗くて嫌だなぁと思ったけど、読み進むうちに姉弟(妹?)のお互いの思いやりや、不器用な父親の愛情、近所や

    0
    2015年06月20日

    Posted by ブクログ

    伝統工芸の津軽塗の職人の娘を主人公にした、
    お仕事小説です…。お仕事小説は数あれど…、
    忠実なまでの、王道の設定に、お話でしたね。

    地方の伝統工芸にチャレンジする娘さんに、
    ものづくりのお仕事小説、といぅ設定は…、
    大好物のジャンルなので、面白かったですよ!

    でも…、ふと考えてみると…、意外と、

    0
    2014年12月21日

    Posted by ブクログ

    舞台は青森。主人公・美也子、22歳。
    スーパーのレジ係をやめ、稼業である津軽塗の手伝いをすることに──。
    職人としての腕はいいが、頑固で呑兵衛な父。
    そんな父に愛想を尽かして出て行った母。
    楽天的なオネエの弟。
    この弟(妹?)がとてもいい味で、主人公の美也子よりも気に入ってしまった。

    驚いたのは津

    0
    2016年11月28日

ジャパン・ディグニティ の詳細情報

  • 映画化

    「バカ塗りの娘」

    2023年9月1日公開
    出演:堀田真由、坂東龍汰、宮田俊哉

閲覧環境

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