虚無のオペラ

虚無のオペラ

631円 (税込)

3pt

4.0

セックスを抜きにしては考えられない恋だった。あなたはずっと、私の身体でピアノを弾いてた。私には淫蕩の血が流れているのか……。舞台は冬の京都。高名な日本画家の裸婦モデルをつとめる結子は、8歳年下のピアニスト島津正臣との恋を断ち切るため、ふたりきりで、雪に閉ざされた小さな宿に籠もる。この後は二度と会うことはない。別れのためだけにある4日間の逢瀬に、女と男の恋情と性愛の極みを艶やかに奏であげる、かくも美しき恋愛小説!

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虚無のオペラ のユーザーレビュー

4.0
Rated 4.0 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    小池真理子さんが描く主人公は、作品によって名前と年齢は違えど、基本的な人物像は同じだと思う。
    だからつまらないという意見も散見するが、私にとっては逆でそこが魅力になっている。自分の考え方と似ているということもあると思うが、同じ人物と別の物語の中で一緒に試行錯誤していける錯覚に陥ることができるからだ。

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    別れるための旅行。

    大人の別れ。
    悲しい。
    潔い結子さん。潔さも悲しい。

    最後のタクシーの別れのシーン、泣きました。
    京都、雪、別れ…美しい

    0
    2014年02月07日

    Posted by ブクログ

    美しすぎる別れの舞台。
    その情景描写が丁寧で、一層切なさを掻き立てる。

    正臣の体をいとおしげに、丹念に洗うシーンが何とも切ない。


    お互いを思いあったまま別れを決断した結子の潔さが素晴らしく、
    そして悲しい。

    0
    2011年11月13日

    Posted by ブクログ

    個人的に不倫はダメです。
    でも別れるという決断を出せることはすごいと思っちゃう、決断力のない自分;

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    絵描き,ピアニスト,声楽家,モデル。
    芸術家の間の関係は不可思議。

    自己中心なはずなのだ。
    芸術というもやがかかっていて何でも正当化してしまう。

    場面の切り替え,過去と現在の切り替えがうまい。
    最後には全貌の一部が分かる。

    分からないところもいろいろあるところが文学なのだろう。
    結末がどうなる

    0
    2012年12月26日

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