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75歳になって、86歳のひとを好きになって、何が悪いの? 燿子がついに出会った「ぴったりな人」。 人生仕上げの情愛がもたらすものは――。 ベストセラー『疼くひと』で70代女性の性愛を描いた著者が、 実感を込めて後続世代に送る、希望の物語 奇跡の出会い、周囲の偏見、肉体的交わり、終活への備え…… 「人は老いても、毎日を幸せに生きる権利がある」を合い言葉に、 燿子と理一郎がとった選択は?
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Posted by ブクログ
老人同士の性と愛。なかなか現実はこうはならないだろうけど、こう書かれた本があると勇気と希望(変な言い方だが)が沸いてきます。
四半世紀以上前に出逢って以来リスペクトしている友人がリスペクトしている方が書かれた作品。 サブタイトルからして共感を抱き、発売前から「購入して読もう」と決めた1冊。 300冊ほどの蔵書のうち、小説は35年ぶりかも。 仙崎理一郎の住む世田谷区等々力(駅)に等々力渓谷 唐沢燿子の住む逗子(駅)ともに奇...続きを読むしくも昨年後半に初めて訪れていたため、情景を重ねながら読み進めた。 つい最近、気付かされた余生の理想の生き方に進みかけており、まだ傷心中に読んだため、何度も涙が流れた。 脚本家の唐沢耀子がずっとテーマにしていた 『夫婦とは何か、結婚とは何か』を考えさせられる一冊だった。 そして文中にもある『擬制の結婚』『擬制の家族』 探り合いのない出逢いの恋愛のスタート。 理一郎と耀子の稀な衝突の場面は、先月の自分のパートナーとの衝突(終焉)と酷似しており、理一郎のような台詞を発してくれたならば永遠に続くのだなぁと、羨ましくも思った。 常に「歳なんて関係ない」と思っているが、この年齢に達しても、やはり変わらないだろう。 今後、出逢いを求めようとも思わないが、こんな出逢いが仮にあるならば躊躇なく探り合いが無く飛び込んでいけたら•••と 方向性に間違いはないなと確信できた一冊。 著者も、耀子と同じ物書きの76歳とあって(著者は現役)心身ともに健康な76歳の描写がご自身と重ねているかのようで十二分に伝わり、ちょうど20年後の自分はどう過ごしているのか••• 日々、この一冊を意識して向かいたい。 2022,11,26〜29 6時間44分
まるで今の自分のことのようです。妻に先立たれこの先、お一人様だなと思っていたところ、自分の娘と言ってもおかしくない、女性と出会いました。あと何年一緒に暮らしていけるか、子供はできるかとかいろいろ考えさせられる一冊でした。
老老介護、とか老はなぜかとてもネガティヴになってしまう影響もある漢字。この作品はそんな老人の2人がとてもロマンチックで冷静に素敵な恋愛をするお話。恋をしている2人がお互いのために自分を変えていく流れをみているのがとても心地よかっあ。前作『疼くひと』からの流れを見ていて、ここまで考えて1作品となってい...続きを読むるのかと考えた。 p.217 「お疲れさまでした」 その声に、はっとしたように振り返った理一郎が、子の肩に手を置いて言った。 「ありがとう、子。あなたは、大変なことをしてくれたね」「え?どういうこと?」 「こんなことは、あなたでなくては、できなかった」「あら、私がしたの?本を捨てたのは、先生よ」見上げる燿子を、理一郎が抱きしめる。 そして、耳元で囁いた。 「古本屋や回収業者の仕事を見守っているあいだは、どうしてあんなに感傷的な気分になったんだろう。恥ずかしくなるほどセンチメンタルな気分だったよ。それがいまは、抜けるような爽快感を味わっている」 「爽快感?」 「そうだ。こんな解放感が待っていてくれたなんて、思いもしなかった」「後悔は、してないのね?」 「もちろんだよ。僕は長いことあれらの本を、ときには自分の拠り所とし、ときには存在証明のようにして縋ってきたけど、それらの思いはすべて幻想に過ぎなかった。自己満足的な妄執だったと気がついたんだ。子のおかげだよ。ほんとにありがとう」
なにはともあれ、ハッピーエンドでよかった。 「疼くひと」のように悲しい別れがあるのではないか、とハラハラしていたので。 年齢的には、何があってもおかしくない。 だからこそ、希望があるところまで読めれば、読者としては満足。 この本で、同居する91歳の義父(認知症進行中)の胸中を、わずかではあるが察す...続きを読むることができたかも。
お互いに信頼できると感じ合えるのは若い時よりも利害がないからだろうか?打算がないからだろうか? 気持ちが先で、そこから体に触れたくなる。嫉妬や不安も若い時と変わらず。尊敬がなかったら、好きと思える要素が出てこなかったらわざわざ老齢になってリスク取らないよね。入院、手術の承諾という点では夫婦じゃないと...続きを読む不可能だけど、どうなんだろ。
75歳で86歳の人を好きになること自体は、すごく素敵なことだなと思うのだけど、性愛の部分が今の自分にはあまりにも想像できなくて…。認知症になって封印してた性欲が爆発してしまう方もいると聞いたことがあるし、今作にもチラッと登場していたけど、それは嫌だなと思ってしまう。 「最後の人」と思えるような人との...続きを読む出会いは、何歳であっても奇跡のようなものだと思うし、ラストはよかった。
高齢者の恋愛と性愛をとりあげた作品。こちらの前日譚「疼くひと」を読んでないため、主人公の燿子に対して少し歪んだ見方になっているかもしれないけれど、作中の「75歳になって、86歳のひとを好きになって、何が悪いの」という燿子の言葉について、誰も悪いと言ってないのに言い出すのは、燿子の中に罪悪感めいたもの...続きを読むがあるのかなぁと感じた。理一郎も優しいというより、弱々しいと感じる箇所もあった。(逆に老いてくリアリティも感じたけれど) いくつになっても、恋愛はありだけどバックグラウンド(元教授や脚本家)に親近感がなくいろんなものを持てるがゆえの悩みのようで登場人物への共感派低かった。
誰かを好きになるという感情は、何歳になっても、わいてくるが、年を重ねることに、愛と好きが入り混じり、無償の愛となっていく。
見た目やステイタスで 人に惹かれ恋に落ちるのは当たり前ですが その人の『生きて来た生き方』や『考え方』に 惹かれていくのは とても新鮮な感情だと思いました。 この年齢になるまで見つけられなかったととるか この年齢だから出会えたととるかは本人次第。 最後まで添い遂げられる相手がいる事が 最大の幸せ...続きを読むだと思わせてくれました。
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