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東インド会社の傭兵シパーヒーの蜂起に端を発し、インド亜大陸全体へと飛び火した大反乱。ムガル帝国皇帝を擁立した反乱軍はデリーに政権を樹立して闘争を繰り広げるが、内紛と分裂を経て、やがて大英帝国による直接統治という結末を迎える。この反乱を支えたのは、いったい何であったのか。農村社会の変容、ヒンドゥー教・イスラム教ほかの宗教、カースト制度など、本書は複雑なインド社会の根幹部分を丹念にすくいあげて分析しながら、そこに携わった多様な人々のリアルな姿も活写。20世紀の独立へと持ち越された、インド民族運動の真実の姿を描きだす。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年09月29日
中公新書で読もうと思ったときには品切れになってしまい、今般学芸文庫入りしてやっと入手できたことが、まずもって嬉しい。
セポイの反乱という言い方は古いらしい。インド人兵士=シパーヒーによる蜂起で始まったインド大反乱。始まった年代と、イギリスの直接統治になったことくらいしか記憶に残っていなかったの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月17日
面白かった!1857年の「セポイの反乱」、教科書で銃の薬包に豚の脂が塗ってあったのが原因、と書いてあったのを覚えているくらいだったけど、実際の複雑な経緯と推移がすっきり書かれてあって楽しく読めた。一人の兵士が馴染みの娼婦に反乱の計画を打ち明けるところから始まり、闇夜に村から村と渡っていくチャパティの...続きを読む
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