太陽諸島

太陽諸島

1,980円 (税込)

9pt

世界文学の旗手が紡ぐ、初の連作長篇三部作、完結!
響きあう言葉とともに地球を旅する仲間たちの行方は――。国境を越えて人と人をつなぐ、新しい時代の神話

ヨーロッパで移民として生きるため、自家製の言語「パンスカ」をつくり出したHirukoは、消えてしまった故郷の島国を探して、仲間たちと共に船の旅に出る。一行を乗せた船はコペンハーゲンからバルト海を東へ進むが、沿岸の港町では次々と謎めいた人物が乗り込んできて――。

言葉で結びついた仲間たちの、時空を超えた出会いと冒険を描く、多和田葉子の新たな代表作。
『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』に続くサーガ、ついに完結!

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太陽諸島 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    3部作の最後とあって読み終えるのが惜しい気がした。
    6人の個性的な若者たちがバルト海を船旅するのだが、Hirokoと関わる仲間たちの行末はどうなっていくのだろうとそればかりがたいへん気になってしまった。
    終わりのない終わり方で、この先もどこまでも続いていくような妙な感じだ。

    0
    2023年04月26日

    Posted by ブクログ

    ふだんは評価自体をつけないことにしているけれど、この三部作はもう、今年の私のベスト本なので、つける。私はHirukoがとても好き。Hirukoは真剣に真剣に自分の言葉を紡ぐ。そうすることが、明日の見えない旅をひたむきに生きる彼女を支えている。私にはHirukoがまぶしいし、勇気ももらった。私も私のパ

    0
    2022年11月23日

    Posted by ブクログ

    三部作の最終巻。今回も軽海な会話が海の上で繰り広げられる。私も一緒に旅をしているようだった。この旅の続きをまだまだ読みたい。

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    いつまでも6人と旅を続けていたかった。読み終わるのが寂しかった。

    最初に、登場人物の紹介、地図、1作目、2作目のあらすじが載っていて親切。

    バルト海の名前、大体の場所はわかっていたが、そうか、これほどの数の国が周りを囲んでいる、大きな湾みたいな海なんだとしみじみ地図を見たところから、もう彼らとの

    0
    2023年11月03日

    Posted by ブクログ

    国、故郷、言語、母語、民族、旅、人種、国旗、国際交流、戦争、児童労働、仲間、、、
    多和田葉子さんはドイツ語で書いて、日本語翻訳したのかしら?
    日本人の顔が時々のぞくのが面白い。
    『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』と三部作。

    0
    2023年01月05日

    Posted by ブクログ

    三部作最終巻。
    Hirukoたち6人の旅はどこに辿り着くのか。
    船に乗り込み港港を巡る。
    読んでいるあいだ、国、国境、言語、アイデンティティについて思考が巡る。
    それが楽しい。

    0
    2022年12月07日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに小説ではなく文学と…。含蓄あることば遊びにしばしば立ち止まリ意味考える。「たとえ国がなくなっても町はなくならない。国は紙で出来てるけど、町は石とレンガで出来ているから。国は書類の上にしか存在しない」「外国人に囲まれて暮らしていれば、お国自慢病が治ってくる」

    0
    2023年04月22日

    Posted by ブクログ

    祖国(恐らく日本という設定)が消失してしまい欧州に残されたHirukoが、出会う人たちと共に東へ向かう物語。各登場人物の視点からの話が入れ替わりながら綴られていくが、それが流れを途切れさせているような気がして読みにくかった。そのためか、所々で重要な示唆があるものの、全体的に何を言わんとしているのかわ

    0
    2023年01月22日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ーーあまりにも長い旅に出るとそのうち旅をすること自体が目的地になってくる。(p.18)

    ヨーロッパで移民として生きる多和田葉子さん自身の声が聴こえてくる作品だと感じた。
    H irukoとS usaooの表記だけがどうしてローマ字なのかずっと引っかかっていたけれど、日本人にとってヨーロッパ移民になる

    0
    2022年10月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Hirukoの失われたかもしれない故郷を目指して6人がバルト海を旅する。
    言語学の遊びのような会話、6人の関係性の変化、ソビエトロシアにまつわる考察や神話お伽話の世界が入り混じってこの旅の行く先はどこにたどり着くのだろう。
    そして日本らしき国はゴミの島へ蒸発したのか、何も確実なことのないままに終わっ

    0
    2023年01月25日

太陽諸島 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    344ページ
  • 電子版発売日
    2022年10月19日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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