流れる砂

流れる砂

1,078円 (税込)

5pt

私立探偵・畝原の受けた依頼は、些細なマンションの苦情だった。女子高生を部屋へ連れ込む区役所職員の調査の中で畝原は、彼の父親が、口を封じるように息子を殺して心中する現場に遭遇してしまう。だがそれは、札幌を揺るがす事件の序章に過ぎなかった……。翌日、行方不明の娘を持つ女性の素行調査を依頼された畝原は、殺された職員との恐るべき関係を掴むが――。関係者が殺されるなか、畝原は、巨大な闇の真相に辿りつけるのか!? 傑作長篇ハードボイルド (解説・関口苑生)

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流れる砂 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何度読み返したことか、素晴らしい。同僚=戦友を失ったソベジマの悲しみがすごく切実でよい。嘆き、怒り、一矢報いるシーン。初登場の赤ら顔のデブという個性を生かしきっている。著者の筆が冴え渡る。コミカルだからこそ、嘆きは悲しく、怒りは純粋で、一矢報いるシーンは感涙。
    シリーズ通して格闘シーンがヘタクソなの

    0
    2018年04月02日

    Posted by ブクログ

    2014.5.30ー38
    女子高生を部屋へ連れ込む市の職員に対する苦情から始まり、親子心中、生活保護の不正請求、保険金詐欺、公益法人の無駄遣い・天下り、新興宗教に至るまで問題が複雑に絡む。探偵畝原シリーズ。

    0
    2014年05月30日

    Posted by ブクログ

    畝原シリーズ第二作。

    長いけれど、一気に読めてしまった。
    生活保護の問題って、この本みたいにもっと昔からあったのだろうか。

    著者の作品を読んできて思うのは、
    嫌な奴や、いわゆる世間一般の枠からはみ出た人を
    書くのが非常にうまいということ。
    決して巨悪ではないのだが。

    どの事件もばらばらで関連が

    0
    2014年02月21日

    Posted by ブクログ



    私立探偵畝原シリーズ第二弾。
    本書の単行本が発行されたのが99年。
    オウム真理教、パナウェーブ研究所、林真須美のヒ素カレー事件が思い出される。
    出版された年に読んでいたら、さぞ不気味だったことだろう。

    最初の依頼のマンションの一室で、良からぬことが起こっているようなので、その調査から物語は始ま

    0
    2018年03月12日

    Posted by ブクログ

    探偵畝原氏、第2弾。
    盛り沢山な内容で、
    最初のどうしようもない公務員のことを忘れそうになったよ。
    新興宗教に保険金詐欺、
    リアルで、リアルすぎてもう・・・怖っ。

    犯人が誰なのか、真相はどうなのか
    読みながら、もう後これだけしかページがないのに
    どうやって終わらせるよ、って感じ。

    飽きさせないの

    0
    2012年06月22日

    Posted by ブクログ

    畝原シリーズ二作目。
    久々に読む手を止められない作品でした。
    事件の発端は女子高生相手の卑猥な商売をしている奴がいる、
    だったのに、話がグルリと展開していきます。

    生活保護の不正受給とかも出てくるので
    あまりに現在のニュースで話題になってることと
    タイミングが良過ぎて笑えました。

    0
    2012年05月30日

    Posted by ブクログ

    私立探偵・畝原は依頼の調査中、調査対象の父親が息子を殺し、自らも心中する現場に遭遇する。

    だがそれは札幌を揺るがす事件の序章に過ぎなかった!!


    東直己が贈る渾身の"ハード"ボイルド長編。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    近野が…
    彼と引き換えにしただけの価値ある傑作と思えます。
    一気に読ませたなあ。
    ハードボイルドの主人公は、スーパーマンであるよりも、畝原みたいに弱味がいっぱいあってズタボロになっても、立ち上がる様がいいと思う。

    0
    2016年01月04日

    Posted by ブクログ

    ご当地モノにはついつい手が出てしまいますよね(笑)。
    東氏作品は札幌が舞台。なもんで、私には外せない作家の一人なのであります。
    だけど、なかなか(古本では・・)手に入らないんですよね・・・東氏作品。
    なので東氏作品はまだ2冊目です。
    読み始めた頃は内容的に薄いかも・・・と懸念しました。
    序章がちょっ

    0
    2015年01月22日

    Posted by ブクログ

    区役所の不良職員の事件が根が深いというか、ねじれきっているというか、関係者がろくでもない人間ばかりというよりも、今の人間がろくでもない人間が多いということなんでしょうね。畝原と姉川の距離が徐々に縮んでいくのが良いですね

    0
    2013年03月19日

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