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『豆腐百珍』の後追いで早指南本を出そうと版元がのどか屋へ……。
刀を包丁に持ち替えたとき時吉が禄を食んだ大和梨川藩の若き藩主が初めて江戸へ。
折しも「ご案内の辰」なる賊による拐かしが続出し……。
のどか屋の時吉がかつて禄を食んでいた大和梨川藩の殿さまが初めて江戸へ。先々代の殿の病床に「江戸の味」を届けに行った縁もあり、新任の殿さまは興味津々。早速、お忍びで、のどか屋へ……。折しも江戸では「ご案内の辰」 なる賊が身代金目当てに大店の隠居を拐かすべく、いいところへ御案内しますと駕籠をすすめて……。江戸見物に出かけた、お忍びの殿さまが狙われた。
本書に登場する小料理
・鯖と椎茸の挟み焼 ・牡蠣大根鍋 ・鯛の塩釜 ・蓮根の甘酢漬け
・だし巻き玉子 ・牡蠣飯 ・生麩の煮物 ・煮奴 ・蛸飯
・餡かけ揚げ蕎麦 ・里芋の田楽 ・焼き柿 ・甘藷飴煮
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
ほっこり
和気が満ちる…どこか唄うように言う…そういう場面には、心が、ほっこりする。
料理早指南書の作成、大和梨川藩主のお忍び、藩主が、悪人に狙われるという一幕は、有ったものの、ほっこりと話が進み、長吉の旅も、後一件訪ねたら、終わりそうだし、良きかな…。
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