自由が上演される

自由が上演される

1,353円 (税込)

6pt

4.0

「自由」は教えられるのか。
参加者の「自主性」と「主体性」を引き出すとされるワークショップ。しかしそこでもある種の「権力」は生じうるのではないか。教師からも環境=アーキテクチャからも強制されない「真の自由」は可能か。プラトン、ランシエール、平田オリザ、國分功一郎、ハイデガー、ジャン=リュック・ナンシー、ラク―=ラバルトらのテクストを援用し、演劇、演劇教育から日常のコミュニケーションまで射程に入れた画期的自由論。
教える―学ぶ関係の非対称性、ケアにおける暴力性、ハラスメント、中動態と政治、声と不和、俳優と観客……さまざなトピックから現代における自由と倫理を問う大型評論。

第65回群像新人評論賞受賞作「演劇教育の時代」を大幅に増補、書籍化。

「芸術について論じることで、見えていなかったものが見える、聞こえていなかったことが聞こえる、理解される。そういう世界への道筋が考えられていたのです。より良き上演があるとすればそれは、上演することが観客の感性の世界に別の意味をもたらすものなのです。」(本書より)

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自由が上演される のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    分量のわりに引用される思想家が多いものの、いずれも平易に説明されるので難解さはないし、ひとつひとつの紹介が面白い。演劇や教育に限らず、映画や小説、暮らし、労働といったさまざまな場面で誰しもが遭遇し少なからず考えたことのあるであろう関係の非対称性や自由、演劇性の問題があらためて言語化される。たくさんの

    0
    2022年12月18日

    Posted by ブクログ

    「演劇教育」の実践者・渡辺健一郎による「自由」という大きな問いを考え直そうとしたはかりごとの軌跡が書かれた本。


    無学な私にとっては、読めるようになりたい本、というところか。それでもなんとか、両者の溝を埋めようとあがくならば、次のような物言いになるのかもしれない。

    自由を与え/奪い返そうとする「

    0
    2022年11月16日

    Posted by ブクログ

    第一章
    ・フーコーインパクト、、規律訓練
    ・ドゥルーズインパクト、、デジタル管理:環境管理型権力
    ・ダブルバインド(ベイトソン)、、反復されることが問題
    第二章
    ・コンセンサスが前提にしているのは、係争の当事者と社会の当事者の間のズレそのものの消滅である
    ・不和へと開かれるには無数に存在するはずの「

    0
    2022年10月16日

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