親父の納棺

親父の納棺

1,386円 (税込)

6pt

4.5

東工大の教授(メディア論)である著者が、納棺師の女性の勧めで、突然、父親の「おくりびと」になったリアルな体験から、家族の死とどう向き合うのか? というプリミティブな感情を綴る。遺体の着替えをやるなどして考えた「死者へのケア、死者からのケア」についての論考と、「コロナ禍」で向き合う家族の死と「Zoom」の関係も。付章として、養老孟司さんと、「おくりびとアカデミー代表」木村光希さんへのインタビューも収録。

■「さわる」だったその手に「ふれた」とき、親父が帰ってきた、と思った。
■5日間、亡くなった家族と過ごした稀有な体験
■コロナ禍だからこそ遺体が葬儀場に向かわずに家で。
■父親の「おくりびと」になった貴重な時間の記録
■納棺師の女性が教えてくれたか「エンゼルケア」


もくじ

[プロローグ]親父が死んだ。そして「納棺師(見習い)」になった。
[1章]コロナで会えない--親父の病、ボケ、そして死。
[2章]コロナがもたらした神「Zoom」。お通夜も、葬儀も、お見舞いも。
[3章]私と弟、生まれて初めて親父に下着を履かせる。
[4章]親父との握手。「さわる」から「ふれる」へ。そして世界が変わる。
[5章]弔いである前に、死者のケア、生者のケア。
[6章]『手の倫理』と、居間で戦うウルトラセブン。
[付章1]「おくりびとアカデミー校長」木村光希さんに、聞いてみた。
[付章2] 養老孟司さんに、聞いてみた。
[エピローグ]1年後のストリートビュー。
[解説的あとがき]ケア、ミーム、埋葬、バーチャル化、そして「からだ」

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親父の納棺 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    これは、たくさんの人に読んでほしいなと思った。
    結構ハードな話だろうか?と思って読み始めたがそんなことはまったくなく、一気に6章まで読んだ。
    2021年5月21日というたった1日の、たったの2時間足らずがこんなに濃密に書かれている本はないだろうな。
    リハーサルなしで「納棺師」の仕事を手伝うことになっ

    0
    2023年08月15日

    Posted by ブクログ

    著者の父親の納棺についてエンゼルケアという視点で詳しく紹介してある。両親が居る中、身近に感じた。死者を3人称ではなく、2人称に感じられるケアが大事。

    0
    2022年10月15日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍で父の入院から火葬までの出来事の中、納棺時のケアを通して、ケアとは、人の死とは何かを考えさせてくれる1冊。

    いくつかのお葬式を思い出して、触れてはいけないもの、と思っていた。この本を読んで、考え方が変わった。

    0
    2022年09月16日

    Posted by ブクログ

    納棺は亡くなった方と遺族の両方のケアをすること。死が遠い現代、すずさんみたいな素晴らしい納棺師にケアされる方は最期の良い思い出を残すことが出来るのだろう。亡くなってもケアは続く。死とは、を改めて考えさせられる本。優しいイラストも相まってさらさら読める。

    0
    2022年09月07日

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