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怪談作家の鹿角南は、従妹の嫁ぎ先、菊池家の古い土蔵で見つかった『目嚢』という古文書を預かる。そこに記された怪談に興味をひかれ、菊池家の歴史を調べようとする南だが、まるで誰かが邪魔するように、指が切れ、虫が湧き、一人暮らしの部屋に異変が起こり始める。迫りくる怪異は、止まることなく続いていく……。名手が描く、背筋が凍る傑作長編ホラー小説。
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ゾクゾクします
加門先生の小説が好きで、読んでいます。たくさん読んでいますが、こちらは私の中では祝山の次に良かったです。祝山もそうですが、全くの創作ではないんだろうな と思わせるところがあり、ゾクっとします。
#怖い
Posted by ブクログ
2015年作。 先日『祝山』(2007)で「ほぼ全改行」の文体が私をひっくり返し苛つかせた加門七海さんの作品。文体はひどいものの、物語としては悪くなかったので、本書を読んでみた。 やはり「ほぼ全改行」の文章は私には逆に読みにくく、改行法則のデタラメさに呆れさせられるが、それ以外は悪くない。いや...続きを読む、なかなか良い。意外にも凝った表現も見られた。 <空気が重い。 張り詰めている。 その空間に、僅かな罅(ひび)が入ったごとく、背を向けた廊下の行き止まりから、ぎしっと板を踏む音が聞こえた。>(P.154) 悪くない。「ほぼ全改行」という悪習さえ改め文章を煮詰めたら、本作はなかなか良い作品になるのではないか。もったいないことである。
旧家の古い蔵にまつわる話。 展開があまり無く途中飽きてしまいそうだったが、ぞくりという怖さはあった。
中盤までちょっと退屈だったけど、後半一気に怖くなってきた。 言葉の選び方が主人公の年代にあってないというか。かなりのじい様がしゃべってるよう。
「耳嚢」ならぬ『目嚢』!なるほど納得。「祝山」のような怖さはなくとも、古文書を解き明かして行った先ある話には、ひー!映像化出来ないよ!という凄惨な話も。いずれにせよ、生半可な気持ちで実話怪談には関わっちゃいけませんね。肝に銘じておきます。
加門さんの話は、リアリティものすごい。 読み終えたらすぐに本を手放したくなるような、気持ちにさせられる。禍々しい感じのする本。 従妹の嫁ぎ先の土蔵で見つかった『目嚢』に興味を惹かれ、調べていく主人公に降りかかる怪異の数々。おかしなものには、近寄らないほうがいいんだと思った。 これを読むならやはり、...続きを読む夏がお勧め。ゾッとする感覚で涼むことができそう。
幽霊を視ることのできる人が昔書いた絵日記という設定が本当にありそうで実話ではないけどワクワクする。でも都合よく幽霊が出てきたり、因果関係が解き明かされてしまうとお話感が出てしまってなんか残念。作者さんは視る人なので、怖い場面の臨場感がものすごくあってコワ楽しいです。
タイトルの字面を見ただけでなんだかもう怖いと思ってしまうのがすごい。 怖すぎると困るので移動中の電車の中とか、人の多いカフェとかを選んで読みました。それでもやっぱり怖かった。
怖かった! 怖かった! 夜に読むんじゃなかったよぉ!! 耳嚢、え、あれって随筆の方が多いじゃんよぉ。比べることがまちがってるよ!
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目嚢―めぶくろ―
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