まっくら 女坑夫からの聞き書き

まっくら 女坑夫からの聞き書き

814円 (税込)

4pt

4.3

「女も男と同じごと仕事しよったですばい」「どんなことにでも堂々とむかってやる,こい」.筑豊の炭鉱で働いた女性たちの声を聞き取り,その生き様を記録した一九六一年のデビュー作.意志と誇りを失わず,真っ暗な地の底で過酷な採炭労働に従事した彼女たちの逞しさが,生き生きと描かれている.(解説=水溜真由美)

...続きを読む

まっくら 女坑夫からの聞き書き のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごくいい本だと思う
    日本の歴史のことが書かれてて
    でも残念なことに、昔の言葉と九州の方言で
    意味が分からないことも多々…

    現代風に書き換えてくれたら、もっと見やすいのに…

    炭鉱で、採炭作業がまだ機械化される前の大正期頃の話

    スラ(そり状の木箱)やセナ(竹の籠)に石炭を入れて地上へ運ぶ
    これを

    0
    2023年01月28日

    Posted by ブクログ

    米原万里の紹介本である。明治大正昭和の炭鉱で女性がどのように穴に入って働き生活してきたかを聞き書きでかいたものである。1つの話のあとに森崎の説明が入っているが、必要であろうか。
     女工夫についての本はほとんどないので貴重である。

    0
    2022年07月25日

    Posted by ブクログ

    衝撃の一冊。

    おばあさんたちによって、炭鉱での仕事と生活が平易な言葉で語られるけれど、人間とは、歴史とは、労働とは、女性とは、産業とは、と色々な観点で考えさせられる。後を引くおもしろさ。かつ、私の人生を変える予感。

    祖母と同じ語り口。祖母から話を聞いているような、あたたかい気持ちになる。

    ○ま

    0
    2022年07月06日

    Posted by ブクログ

    ユリイカ2022年7月号、「スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ」特集での、佐藤泉氏による寄稿、
    「とばりの向こうの声を集める」のなかで、聞き書きの代表的書き手として、森崎和江氏が、そしてこの「まっくら」が紹介されており、読むに至った。

    明治期後半から昭和初期の、女性坑夫からの聞き書きで構成されたこ

    0
    2023年01月18日

    Posted by ブクログ

    あまりの面白さに一気に読んでしまった。聞き書きの部分は宮本常一の『土佐源氏』を彷彿とさせるオーラル・ヒストリーであり、こういう形で残さなければ世の中に伝わらなかったであろう地の底の声である。かたや著者の感想としての文章は、読みながら受け取った感想とは全く異なる視点のものもあり、やや違和感が募った。

    0
    2021年12月06日

    Posted by ブクログ

     一昔前福岡に勤務していて、炭鉱自体はとうの昔に閉山していたが、ボタ山や炭鉱跡を見たり、上野英信の『追われゆく坑夫たち』、山本作兵衛の画文集などを読んだりして、多少の知識は持っていたつもりだった。

     今回本書を読んで、聞き書きという形で語られる、かつて炭坑で働いていた女性たちの、それぞれの人生を語

    0
    2021年11月07日

    Posted by ブクログ

    九州の女炭鉱夫への聞き取り本。
    インタビューのまま強烈な方言で書かれており、読みにくいがその分、生々しく体験が伝わる。
    炭鉱は暗く、狭く、陰鬱な恐怖の場所である。ガスへの引火、落盤、トロッコの暴走でいとも簡単に人が死ぬ。
    そのような環境だからこそ、暗闇で蝋燭がひときわ輝くような強烈な生命の発露がイン

    0
    2022年08月01日

まっくら 女坑夫からの聞き書き の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波文庫 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

森崎和江 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す