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このことは誰も知らない──四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京からやって来た会計検査院の調査官三人と、大阪下町の空堀(からほり)商店街で生まれ育った少年少女だった。秘密の扉がついに開くとき、大阪が全停止する!? それは五月末日の木曜日、午後四時のことであった。『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』で知られる奇想天外な万城目ワールドの、これぞ真骨頂。映画化原作。特別エッセイ「なんだ坂、こんな坂、ときどき大阪」も収録。
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Posted by ブクログ
万城目学作品はこれで読むのは5作目。 鴨川ホルモー→鹿男あをによし→プリンセス・トヨトミと来て、勝手に初期三部作だと思っている。 どんどん話の規模が大きくなっているのは気のせいだろうか。 最初は学生生活をテーマにしていたが、いつの間にか国家をテーマにしている。 テーマを大きくしても、溢れ出る教養が物...続きを読む語中に散りばめられているのは感嘆した。 それにしても、万城目学は関西への愛が溢れているのが好きだ。 読んでいると関西へ旅に出たくなる。 また、自分も地元に愛を持たなければならないという意識を高めてくれる。 この作品は建築についても熱く語られているため、私も地元の建築を知りたいなという欲求が生まれた。 とりあえず、散歩がてら建築物を探しに行こう。
面白かったです! 歴史を取り込んだ壮大な物語に、興奮してしまいました。 こんな設定が思いつく万城目さん、本当にすごい! 富士山の麓に十字架があったとか、子供の頃って、大人には見えないモノが見えたりして。 きっと想像力が溢れてて純粋だから、見えてしまうんだと思います。私も子供の頃、不思議な体験をした...続きを読むことあったなー。 それが現実だったのか今になっては曖昧。 本当だったら面白いのに。 万城目さんは、子供の頃の気持ちを忘れない素敵な人だと感じました。 そして何と言っても、日本の歴史って本当にファンタジック! だって、武士が刀で戦を行い、天下統一して、大阪城というあんな大きな城を建てるなんて想像するだけでワクワクする。 あり得ない展開だけど、現実を忘れさせてくれるエンターテイメント作品でした。
この作者のファンタジックな世界観。いつもすぐ入り込めてしまう。 本当にそうなら良いのに…と思ってしまうほどよく出来たおもしろいお話でした。
大阪の日常文化が垣間見えるのが興味深かったです。そうした細やかな日常描写の一方、物語の柱となる壮大な陰謀が急に現れ、スリリング&スピーディーな展開となります。万城目作品は良作揃いですが、こちらも間違いないと思います。
まず設定が面白い!これが現実だったら…と考えるだけで数時間は楽しめる。飽きずに最後まで一気に読み切った!結末も良かった。読後が良い。
読み漁りはこれで一旦終了。 大阪弁が苦手で万城目作品でもこちらはあまり興味なかったが、読後変わった。 確かに大阪には独立した、東京に媚びない何かを感じる。 建築気になる!ので建築デラックスもポチろう。
胸に刺さる言葉がいくつかあった。 後藤先生が大輔に向けて世の中で1番難しい事は何か?との問いかけ。 ずっと、正直な自分であることや。 幸一は、自分が大切やと思うものは、自分で守れ。 大きな壁に立ち向かう子に向けた言葉は考えさせられるものがあった。
毎回、万城目作品を読み終わったあとに味わう、映画を一本見終わった後のような読後感を今回も味わった。実際の映画では鳥居と旭の性別が逆になってるらしいが、読書中、自分の脳内では鳥居は完全に濱田岳だった。ページ数が多いのが玉に瑕かな。4分の1位は削れるような気がする。
万城目学の書く関西各府県のそれぞれの独特の空気感が如実に表されてるのが好き 私にとって大阪と言えば作之助さん いつもお墓参りに行くのに、空堀商店街の近くを通るからとても親近感が湧いて読み進めていた 何が一番良いかって、女たちは男たちがアホなことしてんのを百も承知で、まあほかっとこって黙認してるとこ ...続きを読む巻末エッセイに作之助さんが出てきて嬉しかったです 2005年のm-1もわざわざ見た面白かった
大阪には昔からの秘密がある。それを会計監査院の役人が暴いていく話。 周囲とは違う少年がいじめられるシーンが切なすぎて、読み切れるか心配だったけど、もちろん痛快なくらいハッピーエンドで終わってスッキリした。会計監査院の人たちが秘密に切り込んでいくところはドキドキして、一気に読めた。 万城目学の本は...続きを読む3冊目。今までの2冊がコメディチックで笑えたりしたが、今回のはなんか切なくて、エンディングは「あーよかった…涙」。 みんなが生きやすい世の中になるといいね。
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