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光文社を一躍有名出版社にした編集者・神吉晴夫。作家や専門家が書いたものをただ印刷する役割だった「編集者」の時代、読者が読みやすいように著者をプロデュースする「創作出版」を掲げ、ヒット作を次々と生み出した戦後最大の出版プロデューサーが書いた名作『カッパ兵法』、待望の復刊!
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Posted by ブクログ
昭和の時代に一斉を風靡した出版社があった。それは「光文社」だ。「カッパ・ブックス」などを発行して、1977年にかんき出版を設立した。 今回取り上げる本は、1966年に華書房より刊行された「カッパ兵法ー人間は一回しか生きない」に一部、注釈の加筆、誤字脱字の改筆などを行っている出版された。 ...続きを読む 今回の本を出版するきっかけになったのは、光文社編集部の編集者の柿内芳文が会社の資料室でカッパ・ブックスを手に取り、神吉の本を神保町の古本屋で買い集めてむさぼり読んだことだ。 カッパ・ブックスといえば、歴史学者の樋口清之が浮かんでくる。岩波書店では取り上げないようなテーマで日本史に関する本を書いていて面白いなあと思った。 「大衆の身代わり」が柿内の印象に一番残ったと語っている。 戦前から戦後のある時期まで、本を読む層が限られていたからなあ。 かつて岩田一男の「英語に強くなる本」を出版したとき、発売わずか70日あまりで100万部を突破。戦後の日本出版界の記録的なベストセラーになった。 本を出版する際に、タイトルにこだわったと神吉は語っている。 企画進行中の仮題「英語の学び方」では、よく売れて10万部どまりで、とても100万部を越えることはなかったと述べている。 タイトルで人に訴えかけるものがないと手にすら取ってもらえないからなあ。 それにしても英語に関する興味は昔も今も変わらないなあ。 厳しいと言われる出版業界。神吉の教えを活かしてどうやっていくか気になるなあ。
面白い。マーケティングなんて言葉がまだなかったであろう時代にこれだけのことを考えて実践していたなんて。色褪せるどころか今の時代にとても大切なことが書かれている気がする。
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