モンテーニュ入門講義

モンテーニュ入門講義

1,430円 (税込)

7pt

4.3

宗教戦争のさなか、通念や世間の道徳に懐疑の目を向けつつ、自然に従って生きることの喜びを説いたモンテーニュ。その著『エセー』では、自己の判断力を試し鍛えていくさまが、自由な文体によって描き出される。異文化への関心と共感、戦時における人間の狂気や暴力、性の歓び、ボルドー市長としての政治経験、旅と読書の愉楽など、扱われるテーマは実に幅広く、われわれの心を揺さぶる文章に充ちている。ストア的克己主義と節度ある快楽主義とを往還し、メメント・モリの受容から拒否へと至る過程で、独自な思想が紡がれていく。類まれな開明的人物の核心に迫る出色の講義。文庫オリジナル。

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モンテーニュ入門講義 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    モンテーニュを本当に味わうにはある程度の「成熟」が必要だ。端的に言えばそれは「老い」である。『エセー』の最大の読みどころはその死生観だと思うが、本書もその点にフォーカスする。この世界に常住不変の真理はなく、自己を含めて全ては移ろい行くと観ずるモンテーニュにとって、よく生きるとは、ありのままの自然を受

    0
    2023年12月30日

    Posted by ブクログ

    覚え書き。

    人間はどんな物事であっても一つの気持ちを純粋に味わうことはできない。
    目に見えるもの、見えないもの(感情)全て異物が混ざっている。
    物事や他人からの評価をすぐに肯定したり否定したりしない。白黒つけようとしない。懐疑主義でいること。
    仕事は演劇と同じ。求められた役割を演じればよい。
    身も

    0
    2022年12月27日

    Posted by ブクログ

    やはりタイトルのとおりに入門内容だが、非常にコンパクトにわかりやすくまとまっているので、とても読みやすい。

    これを読む前か後に、ちゃんと原著も読みたい。

    0
    2022年10月02日

    Posted by ブクログ

     もう大分前に、岩波文庫版『エセー』を通読したことがあるが、箴言のように感心した箇所はあったものの、引用されるギリシャ・ローマ時代のこともピンと来なかったし、全体的に良く分からないままに終わってしまった。

     本書では、いくつかのテーマに即して、モンテーニュが如何なる問題関心の下に、長い時間にわたっ

    0
    2022年03月20日

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