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Posted by ブクログ
ウェストゲートパーク2巻。こんなに事件だらけなのに、主人公ほまだ20歳になったばかりなんだぜ。
とても危ういように見える。
第1話 昔女だったはずの貝山祥子。小学校の同級生。手術済みらしい。今はショーを名乗っている。インターネットの覗き部屋を営んでいるらしい。だがディスプレイの中と外の区別がつかないバカがナンバー1の明日美を追い回しているらしい。
第2話 池袋西口公園で広樹少年は計数機を持って何かを数えている。雨が降っていて、俺は広樹に傘を渡した。広樹の母が会いにくるという。根掘り葉掘り身の上を聞かれる。そして広樹の世話を頼まれる。週明け広樹がいない。広樹は誘拐されたらしい。
第3話 最近連続ひったくり事件が起きている。女性が一人で歩いていると、二人乗りのバイクがバッグを奪う。おばあさんのまち子さんがそれで手首の骨を折った。腰椎にもヒビが入る。
第4話 誠は千早女子高生拉致監禁事件について書こうとしていた。大人のパーティーというのを潰してあるく四人組の始末を任される。同じ頃Gボーイズの五人組が四人組に襲われている。
Posted by ブクログ
「一冊に4篇」というのは、シリーズの最初から確立されていて、最近の作品にも受継がれている。
この一冊には…ネットで女性の居る部屋の様子の画を配信する商売を巡るトラブルを何とかしようとする一件…計数機を手に何でも数えているという不思議な少年と出くわして、その少年が巻き込まれた事件を何とかしようとする一件…続発していたオートバイを使うひったくりの被害に遭った老女が思わぬ大怪我を負ったことに憤慨している、同じ老人ホームに居る男性に協力する一件…、「女子高生監禁暴行」という凶悪な事件を起こした経過の在るグループが、ストリートギャングを襲撃、更に方々で強盗ということを仕出かしていて、その正体を探るという一件…という4篇が収められている。
比較的近年の作品から、この初期の作品までドンドン読み進めた。主人公であるマコトの、一人称の語りで綴られている本文の感じ、何処となく老成しているかもしれない眼で自身の周辺や社会を眺めるような調子は変わらないのだが、初期作品のマコトは「より瑞々しい」というような感は受ける。
表題作で、テレビドラマの原案にもなった『少年計数機』は、「はみ出した」という感じの独特な少年に、飽くまでも対等な個人同士として向き合おうとするような、マコトの温かさのようなモノが非常に好い。そしてそのことが事件の解決への鍵を掴むことに繋がるのだ…
凶悪な事件を起こした経過の在るグループの事件と向き合う『水のなかの目』は、なかなかにスリリングな“探偵モノ”である。アクションや、思わぬからくりを解き明かす展開が面白い。
これも非常に面白かった!!
Posted by ブクログ
石田衣良のマコトシリーズの2冊目。短編が3つ。
裏風俗に押し入る目出し帽の少年たち。彼らの特定にあたり、マコトは少年院からでてきたばかりのアツシと接触する。アツシの姉はアキラという柔道に長けた少年らに拉致監禁された過去があり、アキラらが怪しいと踏んで調べていくのだが、風俗強盗だけでなくマコトの仲間のアジトへ火が放たれるなど、様相は激化していく…。
一作目(一冊目)では「ちょっと価値観が古いな」と感想を書いていたが、この作品では2作目から、急に臨場感と勢いを伴った作風に少しずつ変わっていった感じがあり、推理小説と言うかノワール小説として楽しめる作品になっている。
目を合わせたらいきなり喧嘩、美人局やドラッグといったような話は鳴りを潜め、冷静に動かないと命も危ないというヒリヒリした緊張感がでてきているからだろう。
マコトの家の果物屋の話などもほとんど出てこなくなって、移動移動で有るのもその一因だ。
一方で、本の序盤において、歌詞のような断片的な文章で、誰がどうしたというのが伝わらない部分もある。それが後半でも時々見られ、マコトが電話をしているときにマコトの母親の描写が挟み込まれるもんだから、母親がなにか言ったんか?と戻って読むもそういう話もなく、何なんだ?と引っかかる部分も有った。
クロムハーツとか懐かしいねー、なんていうところもあり、1990年代後半のあの雰囲気を知る人にはより楽しめるだろう。
Posted by ブクログ
【2024年65冊目】
池袋は今日も忙しい。画面の中の妖精に恋をして暴走する男、世界を数え続ける少年、ひったくり犯を追いかける2人の老人、そして、ひと夏の狂乱。真島誠と共に駆け抜ける池袋ウエストゲートパークでの物語。
池袋ウエストゲートパークの第2作目は四つのお話で構成されています。一番好きなのが「銀十字」でした、人情にちょっぴりほろりとした気分になってからの「水のなかの目」との落差が地獄かと思いましたが。
直感って結構大事にした方がいいのかもしれないな、と小説を読んでいても思うことがあります。なんだか腑に落ちない、すっきりしない、そんな時は必ず何かが隠されているもので、現実でもそうなのかもしれません。
「水のなかの目」の彼は、現実にいると本当に一番嫌なタイプですね。できれば人生で関わりたくない、価値観がまるで異なるので、絶対に相容れない。けれど誠は「あの声が聞けないのは、今も残念だ」と形容していて、そうか、だから池袋で君臨できるのかと感心したりしました。
酸いも甘いもある池袋ウエストゲートパーク。次作以降も楽しみです。
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