闇の左手

闇の左手

〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕両性具有人の惑星、雪と氷に閉ざされたゲセンとの外交関係を結ぶべく派遣されたゲンリー・アイは、理解を絶する住民の心理、風俗、習慣等様々な困難にぶつかる。やがて彼は奇怪な陰謀の渦中へと……エキゾチックで豊かなイメージを秀抜なストーリイテリングで展開する傑作長篇

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闇の左手 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月25日

    これは、アイとエストラーベンという、
    全く異なる時空、異なる太陽系、異なる社会、身体システム、常識、自然環境に生きた異なる人間同士が、
    同じ苦境を乗り越える中でわかりあう旅の物語。

    異なる人間がわかりあうためには、絶望と希望の狭間で同じ苦境を乗り越えること。
    これを積み重ねること。

    それくらい、...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    喉も、肺すらも凍りつくほどの真っ白な世界での逃避行。じわりじわりと迫り来るような闇への恐怖と根源的な生への執着、そこで育まれる信頼、友情(友愛)、とまどいと信頼。そして訪れる唐突な別れ。回想。
    人生ベストブックです…。

    ハマりすぎて本当にショックで、わんわん泣きながら調べ物をしたりデリダの赦しを読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月09日

    冬の惑星舞台の冒険ものかつファ―ストコンタクトSF
    というのが筋書きだが
    書かれて40年も経てば西の良き魔女による古典SFの一言で済むか
    今から見ても「生まれてまず尋ねるのは男か女か」のかわらなさが光る

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月22日

     作家の仁木稔先生のファンになってわりとたちます。
     こちらがおくったファンレターがキッカケで、ぼちぼちメールや手紙のやり取りがつづいています。
     相手が流石の作家先生なので、気楽に書き散らすというのができにくいので、自然ペースは細々としたものに…それはともかく。

     いちど、「先生の作品は、両性具...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月12日

     思いつきで借りるにしてはボリュームのある本でした。ゲド戦記は読み始めたら大変だろうと思ってこっちにしたのですが……こっちもなかなか。

     技術とか科学とかサイエンスな方向のSFではなくて、社会学とか、民族学とか、心理学関係の要素が強い、文系SF。刺激を受けたこと、じっくり考たいこと、読み返して堪能...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月25日

    「ゲド戦記」などでおなじみのル・グインの作品。わたしは彼女の作品は初めてとなる。この作品は、ヒューゴー賞とネビュラ賞を同時に受賞した作品である。ヒューゴ-賞にしろネビュラ賞にしと、女性作家が受賞したのはこの作品が初めてなのだとか。
    もちろん、賞をとったから面白いのだというつもりはないが、いろいろな意...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月25日

    はるか遠い未来の話。人類の末裔たちの物語。星間を行き来できる世界で、外交関係を結ぶために、人類が極寒の星に使節を送り込む。その使節ゲイリー・アイが語る数奇な物語。

    重厚な物語で、読み慣れない言葉もあり、読み進めるのに時間がかかった。
    17章 オルゴレインの創世伝説
    この辺りから、一気に読むスピード...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月20日

    この不思議なタイトルの意味が回収された瞬間が個人的に最も興奮した気がする(?)後半は文句なく面白く、主人公ふたりの関係のこまやかな描かれ方がとってもよかった。
    序盤はこの作品独特の設定や世界観についていくのに必死でなかなかストーリーに追いつけなかったので、また読み返したいと思う。2回目の方がいろいろ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月23日

    ゲド戦記で著名なアーシュラ・K・ル・グィンのヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。両性具有の人類という特異な社会を描いているのが最大の注目点であり、セックスとジェンダーをめぐる思考実験として考えさせられるものがある。後半の大部分をしめる真冬の氷原を越える旅が圧巻で、異星人との心の交流とその結末が深く心に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月20日

    わからないなりに食いついて読んだ。
    まったく違うものたちが、当然ゆえに見過ごされる誤解を通って隣りあい近づきあう、そのわずかだが貴重な時間と。繋がりが「絶えた」ときからみえてくる相手の拡がり。
    主人公(?)はきっとこの後も長いこと、おのれの住む星と文明のために動いたひとりのゲセン人を思い出すのだろう...続きを読む

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