これは、すさまじい本でした。
著者である穂花さんの人生ももちろん壮絶なのだけど、一七四ページあたりからはじまる、私的な母へのメッセージがすごい。この本に賭けている思いが大きすぎて、なんともいえない気持ちで読んだ。
このひと、こんな人生を歩んでいたんですね。壮絶な人生だったからこそ、誰も信じることができなくなった。誰も信じることができなかったからこそ、籠の中で、飛び立つことがいままでできずにいた。
最後にあった「今でも、私は、お母さんを愛してます」が胸にズシンとくる。穂花さんのいうとおり、本書の続編があるとしたら、穂花さん自身の人生なんでしょう。
表紙に「Mama, I Love you」って書いてあることに、読んだあとに気づいた。