星の時

星の時

地方からリオのスラム街にやってきた、コーラとホットドッグが好きなタイピストは、自分が不幸であることを知らなかった――。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による、ある女への大いなる祈りの物語。

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星の時 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こんなにも魔法にかけられた物語に出会ったことはあっただろうか。私的、No.1作品。

    奇妙な語りから始まるこの本には、章立てがない。少しでも流し読みをするとよく分からなくなる。だから1文1文を丁寧に。そう、丁寧に追っていたはずなのに、気づいたら、摩訶不思議な世界から、1人の女性の日常にのめり込んでい

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    2023年08月27日

    Posted by ブクログ

    産まれてからずっと不幸な女性の物語。

    訳者あとがきの中で「『物語を生きる自己』と『物語を語る自己』として常に見分けしなければならない『作者』の運命」について言及されていて、アイルランドの作家が言う「もし誰かを憐れむべきなのだとしたら、自分自身を二つに分けて書くことを選択した作者」という言葉にはハッ

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    2022年06月06日

    Posted by ブクログ

    『そしてあとは――あとは煙草に火を点けて家に帰るだけ。まったく、ぼくたちは死ぬということをやっと思い出した。でも――ぼくも! とりあえずいまはイチゴの季節だということは忘れずにいよう。そう。』

    今年の翻訳大賞候補の一つということで読んでみた。図らずもここにもウクライナがついてまわる。1920年にロ

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    2022年06月05日

    Posted by ブクログ

    迷宮に入り込んでゆく語り、と評されるように、物語と語る行為の両方が同時進行していく形が、混じり合って難解な一冊。
    何回か読めば理解できるのかな?

    0
    2022年01月27日

    Posted by ブクログ

    メタフィクション。
    ロドリーゴが自身の物語を語る手法。序盤こそ戸惑うが慣れてくるとその語り口の心地よさと語られる悲劇とのギャップにハマっていく。主人公マカベーアの愚鈍でありながらも清らかなさまが愛くるしい。
    時代感ありの言語表現は織り込み済みで。

    0
    2022年03月02日

    Posted by ブクログ

    24.

    独特の構成と独特の言い回しだった。
    読んでる内容を理解できる時もあれば、ただ文字を読んでるだけで分からない…となることもあって、不思議な本だった。読む前に目次だと思っていたものがタイトルであることを最後に知って、驚いた。

    0
    2021年07月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の前書きから始まったと思ったら、ふつうに思いっきり本編だった模様
    面白かった!日本語は読みやすい!
    こういうどうしようもない結末を迎える作品が好きで、本を読んでる自分がいるなと思った

    0
    2022年06月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とらえどころのない小説で、こんな話ですよ、と紹介しずらかった。ただ、マカベーアの物語を単純に不幸でした、で片付けずに、どういう解釈ができるのか考えることが大事だと思った。ロドリーゴ、マカベーア、クラリッセ、いろいろな角度から想像できると思う。
    不思議な小説ではあるが、これが作家クラリッセの祈りであり

    0
    2022年05月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    歯痛を抱えた語り手がためらいがちに話しだすのは、コーラが好きなタイピストの女の子・マカベーアの物語。両親を亡くし叔母に育てられ、この世のすべては"他人のもの"だと思いながらも自分は当然のように"幸せ"なのだと信じて生きてきたマカベーアは、「わたしは誰」と問うこ

    0
    2021年05月03日

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