飛燕の簪 神田職人えにし譚

飛燕の簪 神田職人えにし譚

704円 (税込)

3pt

3.6

財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繍と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けたという錺師の修次と出会った。しかし二人が話している隙に、双子の子供が簪を奪って逃げてしまい……。咲が施す刺繍が人々の縁をやさしく紡ぎます──江戸のお仕事人情小説、装いを新たにシリーズ開幕!

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神田職人えにし譚 のシリーズ作品

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1~6件目 / 6件
  • 飛燕の簪 神田職人えにし譚
    704円 (税込)
    財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繍と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けたという錺師の修次と出会った。しかし二人が話している隙に、双子の子供が簪を奪って逃げてしまい……。咲が施す刺繍が人々の縁をやさしく紡ぎます──江戸のお仕事人情小説、装いを新たにシリーズ開幕!
  • 妻紅 神田職人えにし譚
    704円 (税込)
    縫箔師の咲は、小間物屋に納める財布を仕上げ、散歩の道すがら贔屓にしている蕎麦屋に寄った。見れば、店前で少しやつれた女が中へ入るのを躊躇っている。声をかけると逃げてしまったが、咲は女が傷んだ守り袋を大事そうに手にしていたのが気にかかった。守り袋とは、親が子の無事を祈って子に持たせるもの。そして後日、咲がまた蕎麦屋を訪れると、思わぬ場に遭遇して──。一針一針祈りを込めて、一生懸命に縁を紡ぐ咲の想いが心に沁みる、傑作人情時代小説第二巻。
  • 松葉の思い出 神田職人えにし譚
    704円 (税込)
    同じ長屋に住む幸が昨日から帰って来ていない。心配になった縫箔師の咲は幸が働いている茶屋へ出向き、女将から母親の具合が悪く、実方に戻っているので店を休んでいるという話を聞いた。しかも実方は日本橋にある乾物屋だという。幸は親兄弟も親類もみんな亡くし、身寄りはいないはず……。咲は困惑する。そんな折、幸の姉と名乗る女が長屋に現れて──。人々に温もりや安らぎを、との願いを込めて絆を結ぶ、傑作人情時代小説のシリーズ第三巻。
  • 獅子の寝床 神田職人えにし譚
    704円 (税込)
    深川に住む紅屋の女将・牡丹から、煙草入れを縫箔師の咲に、煙管と金具を錺師の修次にそれぞれ作ってほしいとの依頼が来た。同じ小間物を扱い、切磋琢磨しながら互いを高め合う職人同士の二人は、共に仕事をすることに。一方で弟の太一が今度の藪入りの際に、祝言を挙げることになっており、咲は温かい家族の幸せを感じていた。そんな折、咲の後をつける不審な男がいると、しろとましろが教えてくれるが──。傑作人情時代小説シリーズ第四巻。
  • 瑞香 神田職人えにし譚
    726円 (税込)
    縫箔師の咲は注文を受けていた匂い袋を納めるため、日本橋にある香木屋・瑞香堂へ向かう。沈丁花を模した意匠の匂い袋は店主からとても気に入られ、咲は安堵した。帰り際、先ほど立ち寄った桝田屋で見かけた伊麻と偶然にも再会し話をしていると、九之助という客が近づいて来た。その姿を見てあからさまに笑みを消す伊麻。そして九之助は咲にむかって突然「化け狐」ではないかと言い出した。まさかこの男は、しろとましろの正体に気付いているのか!? 話題沸騰、傑作人情時代小説のシリーズ第五巻。
  • 相槌 神田職人えにし譚
    726円 (税込)
    財布や守り袋などを美しい刺繡で飾る職人・縫箔師の咲。そんな咲が幼い頃から一人で面倒見てきた妹の雪が、遂に祝言を挙げる。その最中、守り袋を日本橋の小間物屋・桝田屋へ納めに行くと、丁度居合わせた仕立屋の参太郎が福寿草の意匠をいたく気に入り、どうしても買いたいと手付を払ってまで懇願した。どうやら妹の奉公が決まり、餞に一つ買ってやりたいらしい。その言葉に、咲は雪も母が縫ってくれた守り袋を大切にしていたことを思い出し――。職人同士の絆、誇り、友情、交流を描いた、傑作人情時代小説第六弾。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

飛燕の簪 神田職人えにし譚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月07日

    上絵師シリーズで、知野みさきさんにハマりました。今作は、ファンタジー要素もあります。時代小説は色々ありますが、主人公が姐さんタイプなのは珍しいです。読みやすいし、面白かったです。

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月15日

    主人公が女性職人は珍しくなくなって来たけど、気風のいいお姐さんは珍しいかも?

    偶然なら出来すぎ、ファンタジー多すぎたらラノベ臭くなる所、丁度良い具合の匙加減でストーリーも面白いけど

    和装小物好きとしてはアイテムがそれに絡むのも、たまらない

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月15日

    主人公の咲が男前な感じでまた他の作品と違って面白いです。兄弟愛を感じる、ほっこりじんわりする作品でした。続きが気になる…!

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月28日

    縫箔師の咲が作り出す品々が、新たな縁を繋いでいく。

    不思議な双子しろとましろの存在もフワっとしていて、展開のいいアクセントになっている。

    咲と修次、美弥と志郎の今後も気になる。
    次巻は太一も登場だろうか。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月10日

    内容(「BOOK」データベースより)
    財布や煙草入れなど、身につける小物に刺繍と金銀の箔をあわせて模様を入れる、縫箔師の咲。両親を亡くし、弟妹の親代わりとなって一生懸命に腕を磨いてきた。ある日立ち寄った日本橋の小間物屋で、咲はきれいな飛燕の簪に魅了される。気になって再び店を訪れると、その簪を手掛けた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月18日

    『神田職人えにし譚』その1。

    咲は、細やかな刺繍を得意とする縫箔師。早くに両親を亡くしたが、幼い弟妹の親代わりにと懸命に腕を磨き、今では職人として独り立ちし、気ままな一人暮らし。ある日、咲は小間物屋の店先で、みごとな細工の簪に心惹かれる。
    ひょんなことから、それを作った錺師の修次、神狐の化身?の双...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月07日

    202111/シリーズ3作(飛燕の簪、妻紅、松葉の想い出)まとめて。
    昔の作品を改題しシリーズ化したもののようだが、今回初めて読んだ。職人モノという設定にひかれ購入したら正解、面白かった!出てくる小間物や主人公の刺繍の描写も良くて、めちゃめちゃ欲しくなってしまう程。双子の童しろとましろのファンタジー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月25日

    縫箔職人の咲が不思議な双子やかざり職人の修二と出会い、様々な出来事を経験していく物語。
    縫箔職人として誇りを持って仕事をする咲が素敵。
    弟妹を思い、長屋の住人達とも親しくやり取りをし、中年増の独り身である事も仕事とは変えられない事と割り切っている。いい女間違いなし。これから修二とどうなるか楽しみ。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年09月26日

    主人公「咲」は、職人の父や母を亡くし、妹と弟の親代わりに頑張る女繍箔師だ。
    それというのも、繍箔師の元に女中として住み込みで働く咲が母親譲りの縫い物が上手なことを親方に見込まれ、ついには弟子として教え込まれたからだ。
    女ならではの丁寧な仕上げと、咲独特のデザインセンスが受け、今では名指しで注文も受け...続きを読む

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