不思議な羅針盤(新潮文庫)

不思議な羅針盤(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

ふとした日常の風景から、万華鏡のごとく様々に立ち現れる思いがある。慎ましい小さな花に見る、堅実で美しい暮らし。静かな真夜中に、五感が開かれていく感覚。古い本が教えてくれる、人と人との理想的なつながり。赤ちゃんを見つめていると蘇る、生まれたての頃の気分……。世界をより新鮮に感じ、日々をより深く生きるための「羅針盤」を探す、清澄な言葉で紡がれた28のエッセイ。

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不思議な羅針盤(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    梨木さんのエッセイは、深く、また思い至らないところまで広く。
    読んでいて、なぜか深い安心感を感じる。

    目にする草花にも
    「ひっそりとある、という風情が好きなのだった。自分を強く主張することもない、他の植物の陰になっていても自分が犠牲になっているなんて思わない、淡々と自分を生き切る、そういう日常の満

    0
    2023年06月08日

    Posted by ブクログ

    初めて読ませていただきましたがしっかりした人。いかに植物を愛し真面目に生きてらしているようすがありありと解りました。個人的に参考になったのは人との距離の取り方かな

    0
    2021年08月21日

    Posted by ブクログ

    梨木香歩の不思議な羅針盤を読みました。
    婦人誌に連載されていたエッセイ集でした。

    草木や動物たちに向き合う姿勢、庭に生えた草や木の実の料理についての話、友人や通りすがりの人とのつながりかたなど、面白く新しい発見のある内容でした。

    杉浦日向子さんのご隠居さんの話題は面白く読

    0
    2021年08月13日

    Posted by ブクログ

    2007年から2009年までの三年間、雑誌「ミセス」に連載されたエッセイ集。

    随所に梨木さんらしさが出ている。
    動植物
    への深い知識、人間としての大きさ、深い愛情。。
    特に最後の「どんぐりとカラスと暗闇」は梨木さんの思いが詰まっている。
    この本もまたずっと一緒にいたい一冊になりました。

    最近 良

    0
    2021年02月07日

    Posted by ブクログ

    自粛生活に伴い実家から送ってもらった本の中から再読。以前はいつ読んだか思い出せない。
    エッセイ本嫌いの私が、なぜかこの著者のエッセイ本だけは夢中になって読んでしまう。
    2007年から3年間雑誌に連載していた短編を集めた本だが、社会が少しずつきな臭くなっていく流れを危惧する言葉も並んでいる。2020年

    0
    2020年08月15日

    Posted by ブクログ

    梨木香歩さん作品、高校生のときからずっと読んでます。
    エッセイも大好きで、自分の足元がぐらついたときに読むとちゃんと心地いい場所に戻ってこれる感じがします。
    植物に詳しくないので、わからないときもありますが、草花や動物への眼差しが好きです。
    透明な感じがして。

    0
    2019年01月05日

    Posted by ブクログ

    梨木さんのエッセイ集。梨木さんの物語はいつも静かに思想を放っていて好きなのだけど。エッセイでは逆に思いの丈を語り尽くすスタイルになっていて、それがまた自分の対外的なものに対しての漠然とした不満を代弁してくれたような快感がある。ふと目撃した物事から社会、文化の問題点に想いを馳せる想像力の飛翔が素晴らし

    0
    2018年07月24日

    Posted by ブクログ

    雑誌『ミセス』に連載されたものだそうです。梨木さんの穏やかで芯の強いお姿がぎゅっと詰まっています。いろいろ大変な世の中でも、ため息つきながら、くすっと笑いながらくっきりと生きている感じ。憧れます。

    0
    2016年07月30日

    Posted by ブクログ

    こういう文章はどうやったら書くことができるのだろう、とそんなことばかり考えながら、ひたすら優しくて穏やかな梨木さんの語りに癒やされました。

    0
    2016年06月04日

    Posted by ブクログ

    まだ読み途中だけど、今まで読んだエッセーの中で一番好き。忙しい毎日の中で、生きることの基本というか、原点に気付ける本。それこそ羅針盤、という言葉がぴったり。心が洗われる。丁寧に生きようと思う。

    0
    2015年10月23日

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