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明治から戦前昭和の転換期に、社会の規範を超え、自由に生きた少女たちがいた。彼女たちは、不道徳と破廉恥の代名詞として「莫連女」「バッド・ガール」と呼称された。良妻賢母型の女性モデルが賛美された時代に、早熟な彼女たちは、何に反抗し、何に憧れたのか? すれっからしの不良少女たちが帝都を跋扈する様子を生き生きと描き、近代少女の真実に迫った快列伝。
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Posted by ブクログ
<目次> 第1章 明治 銀杏返しの莫連女たち 第2章 大正 洋装の不良少女団 第3章 昭和 断髪の少女ギャング団 <内容> 2009年刊(河出書房新社)の加筆版。明治後半から昭和戦前にかけて、東京でブイブイ言わせていた「不良少女たち」の行状を新聞や雑誌の記事などからまとめたもの。著者も言うよ...続きを読むうに、必ずしも事実だけとは言えないが、14~22歳辺りの「美貌」の少女たちが、刺青を入れ、男言葉で啖呵をきり、拳銃までぶっ放して、放蕩無頼(これは男のためのことばかと思っていたが)をやりまくっていたらしい。丸ビルの「モガ」たちが、徒党を組んで男をだまし、金品を巻き上げていたなど、想像もつかない。でもそんな時期もあったのだろう。
平山氏は、当時の新聞記事などを詳細に探し出して紹介してくれるので、空気感もそのまま味わうことが出来る。「女子の美」はいつの世も、どうしても影響力が強いことが分かる。
当時の新聞記事から不良少女の変遷(1896-1936)を辿るドキュメンタリー。莫連女、バッドガールの列伝の数々に驚き。解説の井上章一さんが紹介するフェミニスト高群逸枝の予言も興味深い。
「不良少女」の事件が報道された新聞を集めたスクラップブックのような列伝。かっこいいとは思わないけど、ここまで突き抜けた悪事を働く少女がいたのかと驚く。当時の新聞の報道姿勢も知れて、興味深かった。
新聞、雑誌の事件記事を通して、明治・大正・昭和戦前期における不良少女の在り様を浮かび上がらせようとしたもの。 プライバシーなどという概念もなかった時代、新聞記事には住所や親の職業、本人の実名や学校、勤め先等の個人情報満載である。 もちろん記事の記述は、読者の興味を引くように"盛った...続きを読む"ところもあっただろうし、世間の良識を背景とした記者の眼を通して描かれている訳だが、それでもなお、世からはみ出した不良少女振りの実相をかなりの程度正確に表しているのだと思う。 また、記事を通して、当時の時代環境や文化的、社会的背景などがヴィヴィッドに味わえるのも面白い。映画や浅草オペラ、カフェやダンスホール、「はじめに」で取り上げられている丸ビルを舞台とした売春や恐喝など、モダン風俗は不良性とある意味親和性が高い。(カフェやダンスホールが風営法の規制対象になっていたのも、こうした時代相を知ると、納得がいく) 一つひとつの事件を読むのは面白いし、少女たちはこの後どのように生きていったのかなあとの想いにもとらわれる。 ただ、時代相に関する記述が記事の間あいだに挟まれてアクセントにはなっているものの、同じような事件が次から次へと出てくるので、やや食傷気味にもなってしまった。つまみ食い的に読んでも良いかもしれない。
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