〈権利〉の選択

〈権利〉の選択

1,155円 (税込)

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4.5

“right”に「権利」という訳語があてられたとき、そこには特殊日本的な背景が作用し、それ自体が一つの独自な解釈を表すものとなった。「力と利益」の意味を含む日本の“権利”の思想は、「正しいこと」を意味する西洋の“ライト”の思想とどの程度異なり、また、どの点で共通しているのか。この問いを考察の糸口として、我々が「権利」と呼ぶ思考装置の問題点と限界を明かし、その核心に迫る。福沢諭吉、西周、加藤弘之ら日本の思想家をはじめ、ロック、ドゥオーキン、ロールズ、セン、ニーチェらを導き手とし、理念と力の錯綜した関係を解きほぐした著。

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〈権利〉の選択 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     "権利は尊重されなければならない"。
     今日では自明視されているが、そもそも「権利」の思想とはどのような思想であろうか。そしてこの思想の根拠はどのようなものであろうか。この問いこそが、本書全体を貫く問題意識である。

     一見迂遠のように見えるが、本書は先ず予備作業として、〈ライ

    0
    2022年02月03日

    Posted by ブクログ

    武力闘争によって勝ち取られた「権利」が力を背後に持たざるを得ないという矛盾から考察を始め、「権利」あるいはこの日本語のもととなっているrightという言葉が担ってきた意味を歴史的・哲学的に解き明かしていく著作。著者の結論は、<ライト>の思想はその正当性の根拠を提示できない思想であって、これを絶対的な

    0
    2022年02月27日

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