ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
9pt
「アルピニスト」野口健は怪物か、それとも善意の活動家か。知られざる実像に迫るノンフィクション。10年にわたり野口のマネージャーを勤め、辞めた後は精神科病院に入院までした著者。野口の半生で語られてこなかった橋本龍太郎、石原慎太郎、小池百合子ら政治家との関係を描き、エベレスト清掃活動の意外な動機を解き明かす。角幡唯介、佐々涼子氏推薦!
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
元マネージャーで野口健事務所に18年勤めた著者が自身の半生と重ね合わせながら野口健という人物の素顔に迫った人物ルポ。辛い幼少年期を乗り越え自らの手で道を切り開いた野口。少なからず似たような境遇を持つ著者だが、野口健という強烈な存在との出会いは彼の人生を大きく変えていく。事務所の3度の入退社、精神病棟...続きを読むへの入院。何がそうさせたのか。「さよなら、野口健」というタイトル。この"さよなら"に込められた想いとは?読み応えたっぷりの1冊
行動するかしないかで人生は大きく変わる! 飛びぬけた行動力と情熱は、優れた頭脳や才能を凌駕することは往々にしてあるのだろうと改めて思いました。 そしてそれらの行動の積み重ねが、様々な縁や運を紡いでいくのでしょうね。 年齢とともに行動力が落ちていることを実感している私としては、このタイミングでこの本に...続きを読む出会えて大きな刺激となりました。 著者がさらけ出した様々な葛藤は、読んでいるのが辛い部分もありましたが、野口さんの魅力が引き出され、本の面白さも圧倒的なものにしたと思います。 生みの苦しみもあったと思いますが、たくさんの人に共感や勇気を与える作品になったのではないかと思います。
お笑いの世界においての、いわゆるイジリ芸の様なものを素人は勘違いし、飲みの席や仲間内で小さく相手をこづくのを見かけるものだ。本来は落としている様で、よく考えると丁寧に相手を褒めていて言われる側も、聞いていた側も笑顔にする、自分も笑顔になるのが話術の上級者。本書を読み始めた時は、つまりそう言う本なのか...続きを読むなと甘く見ていた。しかし違った、上級者の話術などではなく。人の人生の重みを感じる優れた文章だった。強烈に人を引き付ける太陽の様な個性の野口と、若い頃から見込まれ文壇や政治のスターと歩んだ一般人著者、小林の稀有な人生の言葉は何者でもない私の人生に時に重なった。誰だって与えられた人生に時に翻弄されるものだからね。優れた文章とはいつもこう言うものなんだよね。
登山家というか人間・野口健を長年近くで見てきた筆者が書く野口健伝。野口健の人生と、そこに関わることになった筆者の人生を通じて、大人の男2人の心情の機微がうまく書かれている。 人によるだろうが、私は本を読み終わった後、野口健と筆者の人間臭さに読書前よりも魅力を感じていた。
野口健のイメージは、こんな感じ。(昔著書一冊読んだので、生い立ちや登山家になるまでもだいたい知っていた。) 自己PRが上手くて、無名の時からスポンサーをどんどん自力で見つけ、若くして登山家として成功。 エベレストや富士山でゴミの回収活動なんかもしていて、それ自体は素晴らしい。だが、どこか胡散臭い感じ...続きを読むがしてしまうのは、政治家として出馬するという噂が何度も出ること、政治家との交友をアピールしていたことと無縁ではない。 ネットで悪い噂も見たことがある。 登山家というストイックなイメージとは相容れない華やかさ(自己顕示欲)と野心がありそうな感じ。 それらの印象の理由がこの本でよくわかった。 これは野口健の暴露本でもなければ、実はヨイショしている本でもなく、著者と野口の殆ど恋愛のような付き合いを描いた本である。野口だけでなく著書自身の醜い部分も恥ずかしい部分もさらして書いている。そうでなければここまで心を打つものは書けなかったと思う。 そして野口が、欠点も大きいがやはり人間として魅力的であるということがわかる。心を鷲掴みされてしまう人は著書だけではない。本当に打算的利己的であれば、いずれ人は離れていく。しかし、何度も戻ってしまうというのは、それだけではないからである。 その摩訶不思議な魅力もよく伝わる。 服部文祥の「3.5流」発言、栗城史多との共通点と違いについてなどもきちんと検証している。 人間の業を描いた、素晴らしい本だった。
野口さんの面倒な人柄二振り回される著者の回想録。面倒だけどなんだかほっとけない人間力もあり、登山家と断言できないメディアの裏側もあり、野口さんのイメージがひっくり返る内容。 個人的には著者の話より、野口さんだけの話の方がよかった。
登山家・野口健の半生に迫ったノンフィクション。丁度昨年のYahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞にノミネートされた、栗城史多氏をモチーフにしたデス・ゾーンに重なる部分もあり購入。 本著は野口健の生い立ちから登山家としての活動、さらには現在に至るまでマネージャーとして携わった小林氏の視...続きを読む線も交え描かれている。そして後半よりその小林氏の自著伝ともなるような、野口健と交わり離れていく様子も描かれている。 彼はアルピニストではない。登山家としては市民ランナー。しかし、清掃活動や被災地支援など活動家としては周りからの評価は高い。 何か栗城氏と重なる部分を感じた。突出すべき行動力を持っていると、否が応でも周りをも幸にも不幸にもする。 野口健の人間性はわかりつつも、やはり彼のやっている活動は素晴らしいものがある。 今後の彼を注目したいと強く思った。
野口健はいわゆる典型的な「人たらし」。野心家ではあるけれど魅力的な人なのでしょう。そして何よりセルフプロデュース(私が最も苦手なこと)に長けた人。著者もその点では負けないくらい人の懐にぐいぐい飛び込むタイプとお見受けする。そんなふたりが(幸か不幸か)出会ってしまった。さて、現在進行形の物語はどこに着...続きを読む地するのだろう。
この本も最後まで一気に読ませる力がある作品でした。とても面白かったです。 感想難しいなぁ。濃密な人間模様を端的に説明は無理があるので読むしかありません。 ただ野口さんの事をより身近に感じたのは確かです。 好感度も適切に上がります。 イメージ商売なら幻想も必要なんだろうけどここに描かれている野口健さん...続きを読むの様子はとても人間味がある人なんだなってことかな。 読んでて野口健さんはボクサーではなくレスラータイプの人なんだなって思いました。 そしてその生き様を貫いた結果、今でも色んな活動を形にできる力を持ってるんじゃないかな。
あまりに大きな存在、カリスマの前で苦悩する一般人。マネージャーから見た野口健の真実。 何度も仲違いしながらもカリスマに惹きつけられてしまう一般人から見た野口健。 野口健の評伝的な内容と野口健との距離に苦悩する筆者の自伝的な内容が交錯したノンフィクション。 著名人の素顔を捉えた作品としては屈指の出...続きを読む来だろう。地位と引き換えにいつの間に自身の仮面を、永遠に演じ続けなければならない悲劇、そのストレスを周囲に撒き散らす。当然人は去っていくがその魅力にまた幾度も惹きつけられてしまう。 さすがに本人に許可はもらっているとは思うがセキララな内容の数々、良く認めてくれたものだと思う。 筆者の中でテーマを消化しきれてないように思えるが、だからこそのジャリジャリとした歯ごたえが楽しめる一冊でした。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
さよなら、野口健(集英社インターナショナル)
新刊情報をお知らせします。
小林元喜
フォロー機能について
「集英社インターナショナル」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
▲さよなら、野口健(集英社インターナショナル) ページトップヘ