人権と国家 理念の力と国際政治の現実

人権と国家 理念の力と国際政治の現実

946円 (税込)

4pt

4.4

今や政府・企業・組織・個人のどのレベルでも必要とされるSDGsの要・普遍的人権の理念や制度の誕生と発展をたどり,内政干渉を嫌う国家が自らの権力を制約する人権システムの発展を許した国際政治のパラドックスを解く.冷戦体制崩壊後,今日までの国際人権の実効性を吟味し,日本の人権外交・教育の質を世界標準から問う.

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人権と国家 理念の力と国際政治の現実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人権という規範がどのように広まり、国家の主権を乗り越えるまでにいたったかを丁寧に紐解く良書。ポピュリズムが蔓延る現代も、人権という規範が弱まることはないので、悲観的にはならずに、それぞれが人権力を磨き続けることの重要性を説く。

    0
    2024年03月30日

    Posted by ブクログ

     人権について基本的なところから考えてみたいと思っていたところに良いテキストが出版された。
     とても勉強になった。
     1人権理念や制度はいつ生まれたものなのか?
     2なぜ国家は自らの権力を制約する人権システムの発展を許したのか?
     3国際人権システムは世界中での人権の実践の向上にどの程度貢献したのか

    0
    2022年05月22日

    Posted by ブクログ

    タイトルには構えてしまいがちだが、非常にわかりやすく、歴史的な経緯、事実を踏まえて、現代社会においてどのような問題があるのか?その問題がどのように取り組まれているのかがわかりやすく解説してある。
    改めて、「人権」という少し距離の感じる言葉、概念を自分事として考えることが出来るようになった。

    0
    2022年03月14日

    Posted by ブクログ

    このタイミングでこの書籍が刊行されるか。

    21日に発売された岩波新書の新刊。ロシア、中国が…というたらればの記載が随所に見受けられるが、それがこのタイミングで現実になるとは。

    まだ途中ではあるが、国際社会の中で、大国が主導を握るために半ば政治利用し、その中で育まれてきた人権という概念を知ることが

    0
    2022年02月27日

    Posted by ブクログ

    最近の興味の一つ人権について、新書でざっと把握しようと思って読んでみた。

    全体の構成としては、
    ・人権という思想が「普遍的な価値」として誕生し、国際政治の重要テーマとなるまでの歴史プロセス
    ・それが国際的なシステムとして設立する過程と内政不干渉の原理とのジレンマ
    ・人権が世界的システムとしてどこま

    0
    2023年10月08日

    Posted by ブクログ

    現代の人権理念の特徴として
    ①普遍性
    ②内政干渉の肯定
    の2つがある。
    人権はそもそも国家主権を制限する対立した概念であるが、第二次世界大戦や冷戦下においてこの人権が、対立陣営を批判するためのイデオロギーとして利用されることで結果的に力を持つようになってきた、というのは逆説的で面白いと思った。
    人権

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    目次
    はじめに

    第1章 普遍的人権のルーツ(18世紀から20世紀半ばまで)――普遍性原理の発展史
    Q.人権理念や制度はいつ生まれたものなのか?
     1 他者への共感と人権運動の広がり
     2 二つの世界大戦と普遍的人権の理念

    第2章 国家の計算違い(1940年代から1980年代まで)――内政干渉肯定

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    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    やっと読みきった。淡々とした歴史記述って感じであんまり読みなれない文体でけっこう苦労した。国際関係となるとやっぱりジェノサイド中心だけど、FGMの話も何度かとりあげられてる。90年代あたりの旧ユーゴやルワンダあたりの話は勉強になった。同時代生きてたのによくわからなかったからねえ。

    0
    2023年02月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    普遍的人権という国家にとって厄介とも言える存在がどうしてここまで発展したのか?また、どのように発展したのか、理解をするための本として良い。国家同士の批判の道具として、また国民への戦争や自国の行為の正当性を高めるために使った結果、想定外の価値を高めてしまった人権。
    しかし、それは今後なくてはならない発

    0
    2024年04月05日

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