ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)

ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)

1,672円 (税込)

8pt

魂のための味覚、そして魂のための栄養素。それが人間にとっての「食」なのだと実感した。――ヤマザキマリ

ねたましい!これはぼくがするはずの旅であり、食べるはずの料理だ。ベイルートにつながるバグダッドの味、イスファハンの味。会ったことはないが、この作者は(彼女が認めてくれるなら)ぼくの分身である。――池澤夏樹

カタストロフを生き抜く食の力と、心揺さぶる街の記憶。五感のアーカイブとしての料理を描く珠玉のルポルタージュ・エッセイ。

「料理の話をしてください」。戦争の傷跡が色濃く残る街で、翻訳家・作家の著者は人々が語る食べ物の話を聞く。多彩な声と仕草で語られる物語は、万華鏡のように街の肖像を描き出す。異なる民族、宗教、文化をもつ人々が一堂に会する理想の食卓は可能なのか。ベイルート、パリ、東京を往還しながら紡ぐ、多様性に満ちた「食」の思考。
フランスで刊行され高く評価された作品を著者自ら邦訳した待望の書。

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ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    部落を巡る筆者の回想のところで何故か涙が出た。不意に心の琴線に触れる詩の言葉。生きるうえでのガイドブック。

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    2023年03月19日

    Posted by ブクログ

    ぐんま、ひゃくさいかんや、なんぶれあんごうや、あんきものいたかんぐあいはごいたがゆいかいしやくでなやんでいるひとおおいよ!わりとすぐほてるるかのこ、からかいとしてのはかどこに、なぜしんちようるいながさここはけどこ、おがながい、つがいもふくめて、めがかまぬるいかんがるう、だてどこまかおたていたにみずふ

    0
    2023年03月12日

    Posted by ブクログ

    料理はプルースト効果の枠を超え、五感のアーカイブであると教えてくれた。
    私が作る食品が多くの人のアーカイブに残ることを祈る。

    0
    2022年05月01日

    Posted by ブクログ

    パリ在住の著者がレバノンの大都市ベイルートに滞在し、「他者を内部に入れる」行為である食事と料理を通じて考えた、街と戦争と生活にまつわる321章。


    フランス語の著作が高く評価されているパリ在住の日本人が書いたレバノン滞在記。本書も元々フランス語で発表したものを著者自ら日本語に書き換えている。
    関口

    0
    2023年12月27日

    Posted by ブクログ

    レバノンという国、ベイルートという街のことをあまりにも知らなかったが、この本を読んだことで、もう少し関心を持っていきたい。

    0
    2023年09月23日

    Posted by ブクログ

    2021年にフランスで出版され翌年に邦訳版が刊行…という、逆輸入のような本書。

    副題の「321皿の料理」だが、全て料理のレシピが書いてあるわけではなく、著者(作家・翻訳家。仏語と日本語で創作活動を展開)が現在住まうパリや取材で訪れたベイルート、日本での幼少期の出来事が321項目列挙されている。

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    2023年06月28日

    Posted by ブクログ

    革命前のベイルート、レバノンの滞在記。料理をテーマにして町を観察し人々と出会い、自分との人生比較をしながら熱い思いを本にしている。レバノンの香りが立ち昇って来た。できれば文中に料理の写真があればもっと分かりやすかったのにと思う。

    0
    2023年05月23日

    Posted by ブクログ

    ベイルート作家協会に招かれたパリ在住の日本人作家が、1か月半の滞在についてフランス語で綴った本を自ら日本語に訳した本。
    副題の321皿の料理とは、レシピではなく、短く分けられた321の章のことだ。
    度重なる戦乱に街も文化も歴史も人心も破壊され尽くし、それでもなお「食べる」ことに心を砕き、生を楽しむベ

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    2022年07月16日

    Posted by ブクログ

    読んでいると日本語の文章なのに翻訳っぽい。あとがきを読んで、これは著者がフランス語で書いた文章を自ら翻訳したとあった。そういうことか。
    料理よりも、生まれた国を離れる人が多いというレバノンという国に驚いた。

    0
    2023年07月26日

    Posted by ブクログ

    フランス在住の日本人作家がフランス語で書いた紀行文の日本語訳ということ。
    料理本ではなく、レバノンの首都ベイルート滞在中に体験したこと、感じたことをを綴ったもの。その後、港湾爆発事故で大きなダメージを受けたため、以前の姿を伝える貴重な本となっているらしい。

    0
    2023年07月06日

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