捜索者

捜索者

1,782円 (税込)

8pt

アイルランドの村に移住してきた元警官は消えた青年を捜すが――緻密な描写で年間ベストミステリに多数入選した重厚なる犯罪小説

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捜索者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『本の雑誌』で絶賛されてたのと、物語の舞台がアイルランドだと言うのが気になって取り寄せ読んでみたところ、なるほどなるほど。シカゴで長年警察官だったのを辞め当地に移住してきた主人公をはじめ、登場人物のキャラクター設定(動物含む)がすごく効いてる。文庫本としてはギョッとする厚みだけれど読み始めたらページ

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    2022年11月15日

    Posted by ブクログ

     タナ・フレンチを初読。アメリカ生まれのアイルランド在住の女流作家。ダブリン警察殺人課のシリーズ作品が主流なのだそうだが、未訳も多く、ぼくは読んでいない。本作は捜査小説というよりも、ヒューマンな色合いと、文明論、人生の深みといった本質部分を突いた完全独立作品である。

     シカゴ警察を退職し、家族と別

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    2022年08月16日

    Posted by ブクログ

    登場人物が丁寧に描かれ、アイルランドの村の自然と共に静謐な筆致で物語が語られていく。穏やかな中にも謎と伏線は張られ解き明かされていく、その過程にも無理がなく、好感。

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    2022年06月16日

    Posted by ブクログ

    アメリカ人の元警察官のカルがアイルランドに移り住みそこで出会ったトレイという子供。兄を探してほしいと依頼され少しずつ調べ始める。カルとトレイの交流がまず良くてそれだけで読む価値がある。その交流の中に徐々に漂い始める不穏な空気。トレイの兄はどこにいるのか、どうなったのか。派手な展開があるわけじゃなく直

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    2022年05月01日

    Posted by ブクログ

    特に大きな事件が起こるわけではないが、主人公カルの周囲でいろんな出来事がおこりアイルランドの風景描写のなかで次第に集約されていく、ゆっくりとした流れが自然でパブでの村人の酒宴はあたかもその場にいるような臨場感がある。674ページの大長編だが2日間で読み切ってしまった。カルの周囲で飛び跳ねるトレイがか

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    2022年04月25日

    Posted by ブクログ

    アイルランド西部の田舎街。豊かな自然や動物たちと、まるで対照的な個性あふれる住民たちで構成された濃密なコミュニティ。そんな中に飛び込んだ元シカゴ市警の刑事。ゆっくりとしたペースで、主人公と「キッド」の関わり、そしてキッドの兄の行方探しが始まるのであった。
    著者が女性というのに最後まで気づかなかったけ

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    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    ミステリではありますが、大自然の中、ゆったりしたテンポで進む小説。
    そのリアルさで、胸に迫ります。

    シカゴで警官をしていたカルは次第に熱意を失い、離婚し、職を辞めて、父祖の地アイルランドに移住してきた。
    人里離れた廃屋をわざと選んで、補修しながらの暮らし。
    村人とも少しずつ交流が始まるが、まだ互い

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    2024年02月14日

    Posted by ブクログ

    シカゴ警察を退職したカルはアイルランド西部の村に移住し、廃屋を修繕しながら暮らしていた。
    ある日カルは、地元の子どもに失踪した兄を探して欲しいと言われるが……。
    アイルランドの大自然の美しさと不穏な空気感にのまれる物語。→

    登場人物がとてもリアルで、フィクションなのにまるで現実にある話かな、と思わ

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    2022年12月31日

    Posted by ブクログ

     高緯度地方に特徴的なものは、泥炭地だ。
     本書の舞台になったアイルランドの田舎町でも、泥炭地が印象的に描かれる。

     思春期に差し掛かった少年(象徴的な意味で少年だ)に大切なことはなんだろう。
    丁寧に一つ一つの過程を、身体を動かして積み上げていく、例えば大工仕事のようなことか。あるいは、猟銃が扱え

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    2022年10月09日

    Posted by ブクログ

    本編のミステリーよりも、アイルランドの田舎?での主人公の暮らしというか、日々の生活の描写が好きだったな。家の改修作業とか。
    自然の描写っていうのとはまた少し違うんだけど、なんかこう、生活…の細部みたいな。
    あとは会話のやりとりが海外文学って感じで好きだった。でもちょっと長いかな。

    0
    2022年08月05日

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