人面島

人面島

1,584円 (税込)

7pt

隠れキリシタンの島で起きた、密室殺人の謎。

相続鑑定士の三津木六兵の肩には人面瘡が寄生している。毒舌ながら頭脳明晰なその怪異を、六兵は「ジンさん」と呼び、頼れる友人としてきた。
ある日、六兵が派遣されたのは長崎にある島、通称「人面島」。村長の鴇川行平が死亡したため財産の鑑定を行う。島の歴史を聞いた六兵は驚く。ここには今も隠れキリシタンが住み、さらに平戸藩が溜め込んだ財宝が埋蔵されている伝説があるという。
一方、鴇川家にも複雑な事情があった。行平には前妻との間に長男・匠太郎と後妻との間に次男・範次郎がいる。だが二人には過去に女性をめぐる事件があり、今もいがみ合う仲。さらに前妻の父は島民が帰依する神社の宮司、後妻の父は主要産業を統べる漁業組合長である。
そんななか、宮司は孫の匠太郎に職を継ぐべく儀式を行う。深夜まで祝詞を上げる声が途切れたと思いきや、密室となった祈祷所で死んでいる匠太郎が発見された。ジンさんは言う。「家族間の争いは醜ければ醜いほど、派手なら派手なほど面白い。ああ、わくわくするなあ」戸惑いながらも六兵は調査を進めるが、第二の殺人事件が起きて――。
毒舌人面瘡のジンさん&ポンコツ相続鑑定士ヒョーロク、今度は孤島の密室殺人に挑む!

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人面島 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ー 『手前ェが見ているのはいっつも人間の上っ面だけだ。パニックに陥った人間に理性も良心もあるか。自分が安心するためなら平気で他人を撃つし、何の躊躇もなく暴走する。逃げ場のない絶海の孤島なら尚更だ。コミュニティに侵入してきた異物が有害だと認識した途端、排除にかかる。法律も良識もない。不安からくる恐怖と

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    色んな仕事をしている人が、登場する中山七里の本。
    主人公の設定も面白く、あっという間に読めてしまった。
    犯人がちょっと残念な人だったのが、なんか可哀想な気がしたが。
    その後、幸せになる事を願いたい。

    0
    2023年03月09日

    Posted by ブクログ

    ジンさんとヒョーロクの会話が楽しい。
    古き良き推理小説といったところですが、日本の風習は現代でも息づいているのでしょう。
    スマホがあっても魂が抜け出せない場所は日本中にあるような気がします。
    今後も二人(?)の活躍に期待します。

    0
    2022年09月24日

    Posted by ブクログ

    島とか一族という設定が横溝正史っぽい。
    最後の殺人に至った動機というのが単純。
    でも、やはりミステリーの王道的な感じで面白かったです。

    0
    2022年09月04日

    Posted by ブクログ

    隠れキリシタンの島で起きた連続殺人を相続鑑定人のヒョーロクとジンさんコンビが解いていくシリーズ2作目。

    登場人物が少ないのと限られた人間関係のため盛り上がりも少ないです。事件もなんだか尻つぼみな感じでしたが、設定はわかりやすかったです。

    相変わらず口の悪いジンさんとの掛け合いは面白く、今後ジンさ

    0
    2022年08月16日

    Posted by ブクログ

    「人面瘡探偵」続編。謎解きは私でも中盤までいかずに読めてしまったので大したことなかったが、隠れキリシタンの人面島の密室殺人の謎に地下の鍾乳洞と、如何にもなミステリー舞台設定はなかなか乙。しかも前作同様、相続鑑定士の三津木六兵と肩に寄生した頭脳明晰かつ毒舌な人面瘡「ジンさん」の掛け合い漫才っぷりが際立

    0
    2022年04月06日

    Posted by ブクログ

    前作の存在を知らずに読んでしまったが、滞りなく読むことができた。
    岬洋介シリーズのようにラストどんでん返しが来るのかと思いきや、あっさりと終わって拍子抜けした。
    離島や財宝という設定が「金田一少年の事件簿」に似ていた。

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    人面瘡探偵シリーズ。
    土地の相続鑑定のために仁銘島、通称人面島に来た三津木。ドロドロした家族関係、閉鎖的な島民の状況の中起こる連続殺人事件!

    ジンさんの毒舌ぶりが相変わらずすごすぎ。
    そして、、、三津木って何者なんでしょうね笑

    0
    2024年02月22日

    Posted by ブクログ

    人面シリーズ 第2弾

    ㊀忘れられた島
    ㊁継承者死す
    ㊂女傑死す
    ㊃闇の中の悪意
    ㊄大伽藍の鬼

    通称・人面島と呼ばれる仁銘島で、権力者である鴇川行平氏がなくなり、財産分与の鑑定に呼ばれた三津木。

    天候などにより本土と断絶されていく島で、相次いで継承者が殺されていく。

    調査を進めるにしたがって明

    0
    2023年12月20日

    Posted by ブクログ

    07月-15。3.0点。
    人面瘡探偵第二弾。今回は、九州の離島で名士が死亡、相続鑑定に赴く主人公。
    相続人たちに異変が。捜査する主人公。。。

    前回同様、ドロドロとした相続の内情。

    0
    2023年07月28日

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