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Posted by ブクログ 2023年05月30日
オスマン帝国の君主がトプカプ宮殿に構えた、ハレム。
それは帝国の国政と文化を担った場所であり、組織だった。
第一章 ハレム前史―古代よりオスマン帝国初期まで
第二章 ハレムという空間の生形―トプカプ宮殿の四00年
第三章 女官たち 第四章 王族たち 第五章 宦官たち
第六章 内廷の住人たち 第...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月07日
"ハーレム"(ハレム)と聞くと女性を何人も侍らせている男性を想像してしまうが、それは昔の欧州の人々が"オスマン帝国"という巨大な国家に対しての蔑むこと、もしくは無知からくる想像であることが分かる一冊
本書において"ハレム"というのは後継者...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月30日
日本ではハーレムと呼ばれることの多いハレム。
エキゾチックでエロティックな空間、と言うイメージが強いが、本書を読むと、官僚機構であった、とイメージがガラリと変わる。
そもそも、国内の美しい女を侍らせ…ではなく、女性たちは奴隷身分であった。
しかも、14世紀のハレムでは、王子の母が奴隷身分の他宗教出...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月04日
イスラム帝国からオスマン帝国にかけてのハレムについて、その成立や目的、立地や人的構成など多岐にわたって解説されている。また、これらの帝国の簡単な歴史紹介にもなっている。
本書によれば、ハレムとは、王位継承者のプールであり、王統が途切れず、かつ、親族どうしで王位継承の争いが起きないようにするという目的...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月10日
とてつもない強大な帝国を築いたオスマントルコ。
歴史の表舞台になかったトルコは今、ロシアウクライナ戦線で調停のテーブルに着く重要な責を担った存在として浮上してきた。
近代から現代への流れを知りたく読むが、気鋭の研究家のペンは面白く読ませる、、簡易なのが非常に良い。
「王位継承者の育成」に最もポイ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月26日
トプカプに行く前に読んでおくべき本。
ハレムの組織については分かった。しかし、そこから次の疑問が湧いてくる。
オスマントルコの皇帝は、かなり長くずっと奴隷出身の母の子で、母の出自はヨーロッパ、ウクライナなどが多かったとすると、皇帝って、金髪が多かったりする?そういう絵は見たことないけど、ターバンだか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月02日
様々な角度からハレムが考察されていてとても興味深かったです。
以下簡単な内容メモ。
・ハレムは構造が果たす役割が大きい
・王子はスルタンになるまで鳥籠の間で暮らす→ほぼ幽閉(至高の存在に至近するものでありながら、制限されている)
・王子は即位の機会がなければハレムにずっと軟禁される
・兄弟殺しが通...続きを読む
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