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経済問題、人権問題、安全保障問題等、米国との対立だけでなく世界中から厳しい視線を注がれている中国。 2021 年7月に共産党創立100年の演説では、習近平国家主席は「中国を脅かす相手には一切容赦しない」と、世界との対決姿勢を見せた。 中国リスクの高まる今の状況を、母国に住む中国人や日本など海外に住む中国人は、本音ではどう思っているのか。 コロナ禍だからこそ見える中国社会の変化と中国人の本音を、数多くのインタビューをもとに構成、解説する。
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Posted by ブクログ
中国の祝賀式典は茶番...? ゼロコロナ政策が厳しすぎて、その時代に中国にいなくて良かったと正直思ってしまった...。 金持ちの家庭の子供の中には、留学生として他の海外に避難できる人もいる。知り合いにもいるから。世の中は結局金かも。 中国の若者は日本に関心があるらしい。嬉しい 結局は政治よりも家族の...続きを読む幸せ。日本人も一緒
去年の一時帰国の時に買ってきた中国関連本のうちの一冊。去年、一昨年の出来事に作者の中島さんの知人の中国人にインタビューして本音に迫った一冊。 コロナの隔離の話とかは今となっては懐かしい。 ニュースとしては知っている話も、結局日本語メディアで見ちゃっているので、あまり中国人のリアクションは分かっていな...続きを読むかったけど、これで改めて知る。 日本語選択者が増えているのは初めて知った。
アメリカへの憧れがコロナで吹き飛び、若者たちの間では国産ブランドの人気が高まっているなど、知らない中国を垣間見ることができた。 しばらく中国に行っていないが、電車の中でも大声でひたすら喋っている印象しかないのだが、静音列車なるものが登場し人気が出てきているらしい。経済発展とともに民度も上がり、日本と...続きを読む変わらないような光景になっていくのかもしれない。 成長が続く限り、共産党による集団指導体制に対する不満は抑えられているが、それが止まった時にはどのような方向に向かうのか興味深い。
中国に住む中国人、日本に住む中国人、アメリカに住む中国人へインタビューした内容をまとめた本。実際にここ数年の中国の発展は目覚ましく、日本よりも進んでいると感じる点もいくつかある。だが戸籍の種類や不動産の購入など、中国独自の制度により国民全員の差別意識を無意識に強め、自らの首を絞めている。インターネッ...続きを読むトの発達により、諸外国を批判し自国を称賛する行為に拍車がかかってしまったことも虚しい。心の底から自国に満足していれば、大声で叫ぶ必要はないのではなかろうか。本書は一部の人間への限られたインタビューであり、全中国人の意見を示したものではないことは分かっているが、強がる態度の裏側に潜む怯えや恐怖、自国への自信の無さを感じた。周りの国々と協力しながら仲良く平和的に成長していける日が来るのは、まだ当分先になりそうだ。 以下本書より抜粋。 「何を洗脳と定義するのかで変わってくるのでは。日本人だって日本のメディアにしっかり洗脳されていると思いますよ。洗脳されていることに気づかない、日本のメディアにまったく疑問も持たない。それこそが洗脳です。」
・中国人は中国のことをどう思っているか書かれた本。 ・西側の人の一部は「抑圧されているかわいそうな中国人」と思っているかもしれないが、満足している人も多い。徐々に豊かになっているから。 ・選挙で政権を選択するという政治制度が実質的に存在しない中国では、かえって世論の支持を得られなければ、政府の正当性...続きを読むについて国民から認められていないということになるので、世論を気にしている。 ・コロナを抑え込むことで自信がつき、アメリカと同等になったという自負がある。日本は中国より下と見る人が増えた。 ・かつては中国製は、ダサいし、品質もよくないというイメージだったが、今は真逆。日本人のように安値にこだわらず、いいものは高くて当然と思っている。 ・今の中国ではSNSで発せられる声があまりに大きすぎて、コントロールするどころか、騒いだもの勝ち、目立ったもの勝ちとなっている面がある。そのような国で情報統制が全面的に悪いと言い切れない面もあるのでは?と考えている人もいる。
ドラマ通のカミさんによると、 韓国ドラマも欧米ドラマも面白いけれど、 中国ドラマが超絶面白い、特に中国俳優のイケメン度、美人度はハンパない、と言う、、。 その言葉に触発されたわけではないが、 中島恵の「いま中国人は中国をこう見る」を読んだ。 著者は中国の大学に留学し、何年か現地で生活した後、フリ...続きを読むージャーナリストとして、一般の中国人の本音や身近な話題などをテーマとした本を書いている。 知り合いやその友人など、権力者ではない普通の中国人へのインタビューを積み重ねて、現代の中国を探るという手法。 本著はコロナ禍以降にインタビューした最近の動向。14億人もいる中国なので総意を探るにはデータ量は少ないが、この様な本はあまり無いので興味深い。 中国は不思議な国だ。政治的には全く理解できないが、文化や歴史となると途端に興味津々となる。10年前に北京、上海、深圳、香港に旅行した時は、深く深くこの国を知りたいと思った。 しかしその後、日中関係は著しく悪化してしまって、コロナ禍も相まって疎遠な国となるばかりだった。 本当に現地の中国人の多くは、心底日本やアメリカを憎んでいるんだろうか、現政党支持なんだろうか、海外の情報から全く遮断されているのだろうか、などなど常々疑問に思っていた。 本著はそういう疑問へ少なからず答えてくれる。データ量が少なくて信頼できないとか、恣意的に人を選んでいるかもしれないとかいう意見もあるが、 直に市井の人の話を聞いて取材するスタイルは私は好きで、その様な本は好んで読んでいる。
この本に登場する人の話も真実だろう。だからと言って100%かというとそうではない。データ量が少ない。
情報統制によって壮大な国民洗脳が行われているかのような印象を受ける中国だが、政府を代表するような立場ではない普通の中国人の本音はどういうものかが本書には記されているという。統計的に処理されたものではなく、著者が知り得たエピソードの集積なので、どこまで中国人の意見を代表するものかは分からないし、そもそ...続きを読むも十億人以上もの人口を抱える中国人について、平均や代表を考えること自体が無意味なのかもしれない。ただ、ここに紹介されている一つ一つの意見は、中国人を代表するものではないとしても、そういう意見を持っている人がいるということは示していて、逆に言えば、中国人と一つに括れるほど一様な考え方ではないことも示している。もちろん、日本人だって一様ではない。その点、政府がいかに一つの考え方を広めようとしても、そう簡単にはいかないということなのだろう。ただ、中国的な統治のためには、プロパガンダや強権が必要と中国政府が考えていることは間違いないだろう。
目次見て興味持ち、読んでみた。 ニュースなどではなかなか見えてこない、リアルな中国の様子が伝わってきた。安易に否定したりせず、様々な事例を紹介してくれるのが個人的に良い塩梅と感じた。 また中国の人口は世界の1/5ほどなのだから、何かあれば中国がやったと見られるという意見は、一理あるかもしれない。
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