自白の風景

自白の風景

660円 (税込)

3pt

4.0

菊山事件―殺人罪で起訴された矢代昌宣は、裁判で自供を翻し、無実を主張した。だが裁判官は有罪判決を下し、矢代は控訴審中に獄死した。十八年後、菊山事件の裁判長だった滝川が轢き逃げされ死亡。しかも容疑者として逮捕されたのは、かつて矢代を取り調べ、自供に追い込んだ元警部・堀内だった。矢代同様、無実を主張する堀内だったが、厳しい取り調べの末に自供する。

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自白の風景 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     元暴力団員畑村順次を刺殺したとして逮捕された矢代昌宣は、一旦は犯行を自供しますが、裁判では一転して犯行を否認、無罪を主張します。堀内利勝警部が発見した物証、血のついたシャツには決定的証拠とするには疑わしい点がありましたが、結局、滝川実を裁判長とする裁判官らは、矢代に有罪判決を下します。矢代は服役中

    0
    2016年08月24日

    Posted by ブクログ

    冤罪をモチーフにした推理小説で、冤罪の問題点がわかりやすく描かれていて面白かった。川喜田の動機や犯行にちょっと無理があり、ぼやかして書かれているところが気になりつつも、それぞれの人間の弱さ、狡さをうまく表しながら、先の読めない展開に一気に読まされた。

    0
    2019年11月01日

    Posted by ブクログ

    本分よりの引用
    「私も、これまでは世にある冤罪はひと事だと思っていた。
    今は、条件さえそろえば、いつでも無実の罪が着せられるものだということが生身でわかる」

    群馬県梅ヶ原市郊外で、轢き逃げ事件が発生した。
    被害者は滝川という老人で、間もなく元刑事・堀内が逮捕される。
    堀内は無実を主張し、弁護を牧に

    0
    2017年02月28日

    Posted by ブクログ

    骨太の推理小説。
    正直地味と思ったけど、途中でやめることなく最後まで読ませるのは、作者の文章力か。

    最終章がとても熱い。面白かった。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    「冤罪とはいかに不条理に作られるか」を主題にした社会派エンターテイメント。警察の過酷な取調べ、楽になりたくてつい口にしてしまう嘘の自白、捏造される証拠品などを鵜呑みにして判決を下す裁判官…こういった事実が実際にあると訴えるメッセージ性の強い作品です。冤罪に追い込んだ元刑事が冤罪に巻き込まれる構図はな

    0
    2013年11月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冤罪の持つ構図を逆手にとったような作品で、多少のエンターテイメント性とノンフィクションぽい部分が適度に融合していて、最後まで一気に読めました。

    自白を強要していた警官が自ら強要される立場になっていく様は、恐ろしいものがあります。

    作品としては、人物にもう少しキャラだてがほしい気がするのと、エンド

    0
    2012年07月23日

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