ルポ・収容所列島―ニッポンの精神医療を問う

ルポ・収容所列島―ニッポンの精神医療を問う

1,760円 (税込)

8pt

「本当は夢で、目が覚めたらやっぱり現実は閉鎖病棟内のままだった、と想像すると、怖くなって泣き出しそうになります。入院しているときは外で生活しているイメージがまったくできなくて、声を上げても誰も助けてくれず、二度とここから出られないと思った…」

「医療ではなかったと思っています。収容所のような場所でした。人間が人間を閉じ込めることができる世の中は怖い」

DV夫の策略で長期入院させられた看護師、拒食症を理由に77日間身体拘束された14歳の少女、規制はザル状態! まじめな女性ほど陥る市販薬乱用、認知症の診断で強制入院を余儀なくされた元警察官…

東洋経済オンラインで2700万PV突破の人気連載「精神医療を問う」待望の書籍化。

***

日本の精神科病院を取り巻く現状は他の先進諸国と比較して異常な点ばかりだ。なぜ、世界標準からかけ離れた日本特有の精神医療がまかり通っているのか。本書は、東洋経済新報社の編集局宛に届いた、閉鎖病棟からの退院を望む患者の手紙をきっかけに、調査報道部の記者3人が足掛け3年に及ぶ精神医療に関する取材の記録である。当事者たちの切実な声に耳を澄まし、日本の精神医療の抱える深い闇へと分け入っていきたい。

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ルポ・収容所列島―ニッポンの精神医療を問う のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    過去に自分が入院していた精神科病棟では虐待や身体拘束こそ無かったが酷いものだった。
    しかし、この日本にはもっと酷い閉鎖病棟は多くある。
    そしてその実態は世間にあまり知られていない。
    この様な著書やニュースがもっと出て日本の精神医療の異常さ・問題点が露わになる事を望む。

    0
    2022年12月24日

    Posted by ブクログ

    この間読んだ桐野夏生の『日没』みたいだが現実にこんなことあるんだ…と恐ろしくなった。
    (巻末の参考資料になぜか入ってた笑)

    精神にかかわる病気は、
    はい、あなた病気です。ということも難しいが、
    病気じゃありません。と証明することも難しい。

    もしこんなことが起きたら…


    0
    2022年03月31日

    Posted by ブクログ

    医療保護入院、旧優生保護法など、こんな制度があることすらも知らなかった。
    普段関わることのない病院だったので考えることもなかったが、こんな実態が今の時代、日本で起きていることに驚き

    0
    2022年03月22日

    Posted by ブクログ

    精神病院の闇が綴られてる。医療保護入院が悪用されてる実態。精神科医に不当に権力を持たせている現実。明日は我が身だと戦慄。
    とは言え内容はそれほど多くない。
    サラッと読めてしまう。

    0
    2023年06月06日

    Posted by ブクログ

    一部の(だと思いたい)精神科病院のありえない、あってはいけない行為により、精神科病院勤務の人にも色眼鏡で見てしまいそうなくらい、陰湿な内容でした。手足を拘束されるなんて、1分1秒も我慢ならないのに…

    0
    2023年04月11日

    Posted by ブクログ

    信じられない程に酷いんだけど!なんなんだこれは!

    これではしっかり向き合った治療をしている病院までそういう目で見られてしまうかもしれないじゃないか

    ただ調査報道の必要性と重要さを改めて噛みしめつつどれだけの時間と労力とお金をかけたのだろうと想像するともっともっと売れまくってもらわないと困る

    0
    2023年03月03日

    Posted by ブクログ

    「医療保護入院」について、言葉は聴いたことがあったもののどういったことなのかを初めて知りました。
    なんとなくのイメージで、関わる各人の性善説に基づいて機能する制度かと思っていたら、全然違うケースも多くて正直ショックでした。
    家族一人の同意でOK、入院したらその後のことは家族の意向よりも病院が判断の権

    0
    2022年10月26日

    Posted by ブクログ

    読み終えた率直な印象は、日本の精神医療の暗部とも呼ぶべき制度的な欠陥・未成熟さへの怒りであった。東洋経済新報社が東洋経済オンラインで連載した人気連載(実に2,700万PVを突破しているという)「精神医療を問う」を書籍化したルポルタージュが本書である。

    告発は多岐に渡っており、ずさんな法規制によって

    0
    2022年06月12日

    Posted by ブクログ

    精神科の成り立ちから考えると、問題の根本にあるのは差別感情だと思われる。治療というより隔離が主な目的だった(西丸四方著『やさしい精神医学』より)

    しかし症状も比較的軽く、コントロール出来る様になった現在でもいまだに旧態依然の体質に驚く。患者の人権なんてモノは無いのも同然なのだ。
    身体拘束が増加して

    0
    2022年05月07日

    Posted by ブクログ

    内容がきつくて、中身をじっくり読むことはできなかったが、日本における精神病治療の闇を知ることができた。
    自分の子供が発達障害や自閉症などでどうしようもなく制御できない日常になったときに、本当に本人の利益を一番に考えた環境選定が周りの人間にできるだろうか?
    おそらく、藁にもすがる思いの人が多いはず。そ

    0
    2023年03月17日

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