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Posted by ブクログ 2017年09月30日
ずっしり重たい、この雰囲気はまさに貫井さん。
もう大好きで心酔します。しかもテーマは新興宗教。
新興宗教団体が出来上がって、怪しい世界に変わっていく、そんなドラマかと想像してたけど、全然違った。
悲しみや苦しみの真の姿はこうなんだろうな、と。
2つの線が最後に繋がって、そのあたりは圧巻。
かな...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月30日
雪滕の妻子を失った悲しみの描写が酷くリアルで、貫井氏の文体に自分の感性がぴったりハマってしまっていることを感じる。天美との出会いから、それに固執し、依存し、徐々にまた壊れていく雪滕の精神構造の様子が痛々しい。その精神構造破壊の進み具合が絶妙。相変わらず人物の描き方も卓越しているし、メーター振り切って...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月22日
『こんなふうに思ったんです。悲しみってのは絶対に乗り越えなきゃいけないものなのか、と。悲しければ悲しいままでいてもいいんじゃないか、とね。
悲しいことや辛いことには、立ち向かっていかなかなければいけないように考えてしまうじゃないですか。それを克服して心の奥底にしまい込まなければいけないと、義務のよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月25日
悲しみを乗り越える必要はない。楽しい気分で心を上書きすればよい。楽しいとは、他人に喜んでもらえること。自分を救うのは自分自身しかいない。自分の為に楽しみをみつけよう。
この物語の主人公・雪藤が最後に悟ったことである。新興宗教めいた言葉であるが、宗教の教えなど必要ない考え方である。
「真沙子と美悠がい...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月20日
絶望の度合いというのは人によって違うのだろう。
どんなことでも、例えそれが他人から見て些細なことだったとしても、心が深く暗い穴に落ちていくきっかけになる。
耐えられないほどの哀しみに襲われたとき、きっと人は自分を守ろうとするのだろう。
生き続けるための防衛本能が働き、気づかないうちに周囲に壁を作ろう...続きを読む
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