越境学習入門

越境学習入門

1,782円 (税込)

8pt

4.5

越境学習とは 〝冒険者〞を育てる学習のメカニズムである

日本企業にはイノベーションが足りない、と言われるようになって久しい。
足りないイノベーションを求め、多くの企業で毎日のように会議が行われている。
だが、足りないのは、イノベーションではなく、〝冒険〞なのではないだろうか。
「冒険だなんて、中二病じゃあるまいし…」と笑わずに聞いてほしい。

未知なる領域に足を入れ、思いもよらないような出会いをしたり、
これまでの常識が通じない世界で、自分の意外な能力に目覚めたり、
仲間と共に困難を乗り越える経験を通して、新たな智恵を授かったり、
広い世界を知ることで、自らの新たな使命に気づいたりする〝冒険〞。
トラブルに巻き込まれて道に迷ったり、
リスクを取って挑戦してみたものの、大失敗したり、
想定外のことばかり起きる〝冒険〞。
苦い現実と格闘し、泥沼を夢中で進んでいった先に見える新しい世界、新しい道、
新しい自分、なにか新しいものを手に入れる〝冒険〟。
ドキドキハラハラする…からこそ、ワクワクする〝冒険〟

日本企業に足りないのは、そんな〝冒険〟であり、
冒険する力を備えた〝冒険者たち〟ではないか。
そして、境界を超え、冒険に身を投じる力、冒険を楽しむ力、冒険し続ける力を持った
冒険者たちを育てるプロセスこそ越境学習なのではないか。
それが、働く人たちを対象とした越境学習の研究を通して、我々が見出した仮説だ。

本書は、企業がどうすれば〝冒険者たち〟を育て、
その力を企業が前進する力にできるのかを、
企業における越境学習の研究を通して著したものである。
ただし、〝冒険者たち〟と共に進む道は、これまで歩んできた道から外れ、
行く先も分からない道なき道になる…かもしれない。
そんな〝冒険者たち〟と共に自らも〝冒険者〟となる覚悟のある方にこそ、
この『越境学習入門』を勧めたい。

越境学習の世界へようこそ

越境学習とは、個人にとって居心地のよい慣れた場所であるホームと、居心地が悪く慣れない場所だがその分刺激に満ちているアウェイとを往還する(行き来する)ことによる学びです。越境学習者は、アウェイで違和感を抱き、葛藤や無力感、もどかしさを味わいますが、それを乗り越えた結果、前提を疑い、不確実な状態に耐えられようになります。

つまり、越境学習とは冒険者を育てる学習のメカニズムなのです。

近年では、越境学習に多くの企業が注目していますが、そのプロセス、全体像は明らかになっていませんでした。

本書は、多くの越境学習者への詳細な調査に基づき、その全体像を解説し、企業と個人が越境学習を開始・実践する方法を詳細に提案します。

【目次】
序 章 ホームとアウェイを行き来する
第1章 越境学習とはなにか
第2章 なぜ今、越境学習なのか
第3章 越境学習でなにが起きているのか
第4章 「越境」人材を組織に活かす
第5章 ケーススタディ

...続きを読む

越境学習入門 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    学術的な根拠と、丹念な調査結果、そして越境者の生の声を組み合わせ、わかりやすくかつ納得感がありました。

    0
    2023年11月30日

    Posted by ブクログ

    サブタイトルが「組織を強くする冒険人材の育て方」である通り、あえて、異文化に飛び込むことで、「人材」を育てるための指南書。
    正直なところ「なんでそんなことをあえてするの?」と思う自分は、3〜5年で異動したり転勤したりと仕事環境が変わるので、自然と「越境学習」する環境で育ったんだな、と思いながら読んだ

    0
    2023年05月05日

    Posted by ブクログ

    会社を辞めることなく、異業種へ飛び込み自らもがき苦しみつつ学んだことを、元の職場に戻ってその経験を活かす。越境学習とは、こんなようなもの。キャリアの自立ではなく自律を目指すこと。越境学習を経験した人たちの体験談も読むことができる。興味深い。

    0
    2023年01月11日

    Posted by ブクログ

    違う組織に行って戻ってくる。行った先で一回、戻ったあとでもう一回の違和感を覚える。
    全体として納得感はあるものの、目新しさがあまり感じられず。誰もが行ったり来たりできる(単発的な往復だけでなく)、そしてそれぞれの異なる背景が混じり合う、そんな流動性のある状態が心理的安全性のある状態で実現できればよい

    0
    2023年11月21日

    Posted by ブクログ

    越境するだけでなく、越境して戻ってくることによって、より学びにつながるというのは新たな気づきでした。避けたいこととして「迫害」「風化」そして「活躍を過度に期待すること」が挙げられていて大きな納得感。

    0
    2023年07月23日

    Posted by ブクログ

    思えば、ずーっと、
    入社三年目から越境学習していたのかもしれないと、
    最近
    過去の振り返りをしていて思うようになった。

    0
    2022年05月16日

    Posted by ブクログ

    前半はエンゲストローム、ヴィゴツキーといった学習理論から越境学習の系譜を紐解き、後半に向かうにつれ、越境学習がもたらす個人的体験と組織との関わりが事例を交えて紹介される。人事や働く人の現場をよくわかる人が書いたかなり入門的ではあるが網羅的で実践的にまとめられた良書だった。

    後半で特にページが割かれ

    0
    2022年04月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近くの異業種、離れた同業種での学びを実践しているが、この本の以下の点に納得。
    越境=個人にとってのホームとアウェイの間の境界を越えること
    アウェイ=見知らぬ人ばかりの、普段の言葉が通じない慣れない場で、ちょっとした違和感や居心地の悪さを味わう。
    上下関係のなさ×異質性×抽象性。自分が何ができるかを見

    0
    2022年11月13日

越境学習入門 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める ビジネス・経済

ビジネス・経済 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す