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動きやすくて機能的な働く女性のための服を次々つくりだして貴族趣味を時代遅れにしたシャネルは、女性の社会進出と大衆消費社会を先取りした近代初の女性起業家だった。ひた隠しにした出自とセレブとの交流、大国アメリカへの親愛感と侮蔑。ファッションブランド研究の第一人者が、永遠にオーラを放って女性たちを魅了する「最強ブランド」の秘密を、伝説に彩られたその生涯と辛辣で知性に満ちた「シャネル語録」から探る。まるごと一冊シャネル論!
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Posted by ブクログ
タイトルだけ見ると、ありがちな内容だとおもいますよねえ。 私も中身を確認することなく通り過ぎた本でした。が。 会社の某BOSSに薦められ、読んでみたら最高でございました。 通勤&LUNCH時くらいで速攻読めます。 ココシャネルさんってこんなにかっこいいんだ。 しかもあの時代だもんな。 ブ...続きを読むラント論の軸で読むとかなり覆されます。それがいいのね。 タイトル見て読むの止めた人には読んでほしいなあ。 中身に触れるときりないし、エキス言うとネタバレになるだろうし。詳しくは是非読んでみてください。 痛快です。 今で言うと誰だろう。思いつかん。 だれもいないな。 こんな人。
シャネルは以前のクチュリエたちのモード(メイドに着せてもらわなければならない服)を、働く女の為のモードに塗り替えた。 飾り立てることを嫌い、実用的なものを好んだ。 エピソードとして面白かったものは、 以前の飾り立てたモードのアンチテーゼとしてイミテーションジュエリーを考え出したこと。 現在のアクセサ...続きを読むリーはシャネルが作ったのだ。 こういったブランドの本質を少しとはいえ知ると、今まで興味がなかったにも関わらず欲しくなるのが 一般人の性だ。しかし、ココ・シャネル自身は「着たきり雀」で同じスーツを何年も愛用していたという。流行を作り出すことは彼女にとって、商売でしかない。 「廃れるのがモード」と言いつつも、自分自身は 上質なものを長年使い続ける。 シャネルというブランドを追うミーハー側の人間ではなく、ココ・シャネル自身のように自分を持つ、強く美しい人物に少しでも近づくことができるように努力していきたい。 シャネルというブランドではなく、ココ・シャネルという人物について知ることのできる一冊。 ただし読み終わったあとは、シャネルが欲しくなるのでご注意を。
2017年19冊目。 ショルダーバックやリップスティック、シンプルで実用的な洋服、ショートカット、ブラック。これらを全てシャネルが生み出したものだったとは。 彼女の時代に対する強いアンチテーゼがこの伝説の存在にさせたのはいうまでもなく、またその常識にとらわれない自由な発想力や、自分のセンスを信じて...続きを読む突き進む推進力の凄さにも感嘆した。 シャネルの残した力強い言葉の数々は、ブランドだから、高価だからという理由でシャネルを身につけている浅はかな女たちにも衝撃を与えるだろう。
シャネル自身の言葉がふんだんに散りばめられながら、ココ・シャネルという女性の生き方や信念、ブランドの歴史が語られた1冊。ブランド論という側面も持ちつつ1920年代から戦後のパリを生きた一人の女性の、ココ・シャネルというあまりにも有名な女性の人生論としても面白い。 彼女の放つ言葉はとても力強く、時代...続きを読むを超えてドキっとさせられるものばかり。シャネル語録。 また彼女の生きた時代背景やファッションの歴史を通してファッション/モード史、フランスの歴史や文化、業種問わずブランド論のお勉強にも。
---------------------------------------------- ▼ 100文字感想 ▼ ---------------------------------------------- 男なら誰しも「シャネルのバッグ買ってぇ〜」とせがまれ たことがあるだろう。シャネルの強...続きを読む烈な語録で綴る、天才 企業家の伝説の生涯。自分が伝説に、シンボルになる には、凄まじいまでのハングリー精神と嫌悪感が必要。 ---------------------------------------------- ▼ 5つの共感ポイント ▼ ---------------------------------------------- ■シャネルは自分のライフスタイルをそっくりそのまま 商品化した初のビジネスウーマンだった ■「貧しい土地に宿命づけられた」人間たちの知恵を その血に継いだシャネルの贅沢は、明白にアンチ・ ゴージャスであり、アンチ・新品である ■女性はみなそろって同じ一つの型を身につけてこそ、 それぞれの個性を発揮する ■クチュールというのは商売であって、芸術ではない。 われわれは才能がどうのこうのというより、服をおさ める御用商人と思えばよい。自分の作った服を壁に かけ展示したりしない。売るだけだ。 ■人が真似してくれれば結構じゃないの。アイディア というものは広まるためにあるのだから
『クチュリエの役目が時代の空気にただよっているものを素早くとらえることだとしたら、ほかの人間が同じことをして、わたしの真似をしても不思議ではないし、わたしのアイディアにインスピレーションを得てもおかしくないわ。わたしだってパリに散らばりただよっていたアイディアにインスピレーションを得たのだから。そう...続きを読むよ、いちど発見されてしまえば、創造なんて無名のなかに消えゆくものよ。わたしは自分の考えを全部ひとりで開発するわけではないし、時にはそれが他人の手でうまく実現されているのを見るのはとてもうれしいことよ(ココ・シャネル』
淡々とシャネルの生涯を綴っている。山口路子氏のココ・シャネルという生き方と対照的に学者らしいというのか、感情を交えない語り口である。シャネルのデザインは付き合った男性(どちらも、公爵級!)から着想を得ているというのが面白い。サロンの傲慢さの一端に触れることができたのも収穫。宝石商のカルティエがベルギ...続きを読むー大使に間違われてサロンに招かれても、サロンに入ることができずに、屋敷を見て回るだけなら良いと言われたとのことだ。そんなサロンに請われて参加したシャネルという人は改めて、すごい人なのだなと思った。
ココ・シャネル入門書といった感じ。 分かりやすくまとまっている。 私はここからシャネルに 近づいていきました。
シャネルというブランドに関する議論ではなくシャネルがいかに自分をブランド化していったかという視点で読むと解りやすい。ビジネスに対する考え方や20世紀に対する分析は面白い。著者の愛と気合が伝わります。
言わぬが花の美学、「知らない」のが贅沢。色んなことに葛藤してる今だからこそ響く言葉があった。「高価な宝石をつけたからって、女が豊かになるわけではない」は心に刻んで生きていきたい。シャネルのような女性になりたい、と思う一冊だった。
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山田登世子
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