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日本の夜明けは、江戸の暮れ。刀、喪くしたお侍、「斬る」も「生きる」も風まかせ。 明治新政府許すまじ――不平士族が政府要人の暗殺を企て、震撼する帝都。しかし男たちがいたずらに流す血のかたわらで、女たちの涙もまた巷に流れる。急変する歴史の裏で綴られる「人間」たちの物語に、我らが主人公、元・同心の千羽兵四郎が寄り添い、斬りこむ。そして、元・新選組など多様・多彩な人物がひしめく警視庁の実像が露わとなる――。
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匿名
人の愛、喜び、信念、憎しみ、怒り・・・様々な思いが絡み合い、混ざり合い、物語は予想もできない方へと進んでいく。それは悲劇だろうか、あるいは喜劇か。その生き様は哀れで、そして切ない。
警視庁草紙
風太郎節、堪能しています。絵も素晴らしい。
兵四郎の旦那より 早くも警視庁の杖五郎や藤田らが目立っているような気がしないでもない 牡丹灯籠は悲劇的に終わった
#切ない #ドキドキハラハラ #ドロドロ
Posted by ブクログ
油戸巡査の悲哀が、物語にいい塩梅を与えてくれるとは。なんというか、こんなに憎めない役柄だったかなぁ。出世したい出世したいの一念が空回りしているのが、可愛らしいというか。 隅の御隠居に大警視・川路利良と、両陣営の大親分級が登場して役者が揃った感の警視庁草紙の第二巻。そして、斎藤一こと藤田五郎が本格的に...続きを読む物語に登場です。 怪談牡丹灯籠から、岩倉具視暗殺事件へと繋がり、川路利良の怜悧さを知らしめて終幕。次なる一幕は「地獄狩り」と、警視庁と鎮台兵の喧嘩始末。 明治になって権力を振りかざす警視庁と鎮台兵を、どう虚仮にしてくれるのか。 女のために一肌脱ぐが、真剣になっても洒落を忘れちゃいけないよ、といったところでしょうかね。
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警視庁草紙‐風太郎明治劇場‐
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山田風太郎
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